巨人の阿部慎之助監督(47)が20日、計4選手の入れ替えを行った。ドラフト5位の小浜佑斗内野手(24)=沖縄電力=と小林誠司捕手(36)が21日の中日戦が行われる長野に移動して1軍に合流した。

代わって山瀬慎之助捕手(24)と丸佳浩外野手(37)が登録を抹消された。すでに今季はドラフト1位の竹丸ら新人4選手がデビュー。小浜も続いて4月中に新人5人が1軍出場すれば、ドラフト制後球団初となり、新生・阿部巨人にまた新風が吹く。

 今回の4選手の入れ替えには阿部監督の強い思いが感じられる。昨年はリーグ3位。岡本がメジャー移籍した中で2年ぶりリーグ優勝、14年ぶり日本一を目指す就任3年目の今季は「勝ちにいくのと若手を育てるのと、両方にチャレンジしたい」と宣言。勝利と育成の両立という難しいテーマに挑む覚悟で臨んでいる。

 ドラ1左腕の竹丸を球団の新人では64年ぶりの開幕投手に抜てきしたように、固定観念にとらわれない柔軟な発想で若手を積極的に起用。ルーキー小浜に開幕20試合目というシーズン序盤からチャンスを与える。

 丸と山瀬が2軍に降格するが、丸は14打数1安打で打率7分1厘。山瀬はプロ初本塁打など打撃でアピールしたが、スタメンマスクをかぶった4試合は未勝利。今後のために頭を整理する時間を与える意味もあるだろう。

ともにまた必要な時が来るはずだ。

 山瀬に代わり昇格する小林は常に前向きで経験豊富なベテラン。連敗中のチームを明るくする役割も期待される。普段から「全員で戦っていく」とファームの選手の状態も細かくチェックしている阿部監督。「勝利と育成」の両立を実現するために1、2軍一体となって臨機応変に編成していく。(巨人担当キャップ・片岡 優帆)

編集部おすすめ