◆JERAセ・リーグ ヤクルト0―2阪神(29日・神宮)

 阪神・藤川球児監督(45)の選手起用が的中した。プロ初スタメンに抜てきしたドラフト3位・岡城快生外野手(22)が初安打となる決勝二塁打。

投げては高橋遥人投手(30)が無四球の3安打完封。負傷者が続出する苦境で、投打の救世主が首位返り咲きへ導いた。

 阪神がチーム力の問われた一戦を制した。中野の代役で2番に抜てきされたドラ3・岡城が、プロ初安打をV打で飾る大仕事。藤川監督は「素晴らしい1本。なかなか簡単じゃないと思いますから」と称賛した。

 見せ場は2回だ。近本、中野の1、2番がスタメンに不在の苦境。切り込み隊長を担った3年目・福島が2死から中前にはじき返し、続く新人は「積極的に」と左腕・山野の148キロ直球を左中間へ先制二塁打だ。塁上で筑波大時代から続ける両腕を使った「Tポーズ」を披露。「うれしい気持ち」と初々しく笑った。

 28日に左つま先の自打球で途中交代した森下は“強行出場”し、6回に中前打。

「痛みはありますけど、自分が出ることで士気を下げないという意味では勝ったことがすごく良かった」と胸を張った。1、2軍の入れ替えはすでに、のべ39人。就任2年目は若手にも1軍経験や2軍での打席数を積ませ、勝ち星も重ねてきた。チームは9回の試合では球団ワーストタイとなる16三振を喫したものの、「全員が戦力」という藤川監督の用兵が主力と融合し、窮地で生きた。(小松 真也)

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