◆JERAセ・リーグ 巨人4―2広島(29日・東京ドーム)

 巨人の平山功太外野手が貴重な追加点をもぎ取った「神の手」ヘッドスライディングの真相を試合後に明かした。

 2回裏に自身の遊ゴロの間に巨人が1点を先取。

なおも1死二、三塁となってから、竹丸投手のスクイズで三塁から思い切りよくスタートを切ると頭から本塁へ滑り込んだ。

 スクイズ自体は投前へ転がり、広島の森下投手が素早く処理して持丸捕手へトス。判定はアウトとなった。悔しそうな表情を浮かべた平山がベンチに戻ろうとしたが、阿部監督がリクエストを要求した。

 スローで映像を確認すると、一度、左手で滑り込みに行くかと見せかけた平山が、その手を引っ込め、捕手の後ろ側へ回り込みながら右手で伸ばしてタッチをかいくぐり、ホームベースを触っていた。球場のバックスクリーンにその映像が映し出されると、スタンドから大歓声が沸き上がった。

 「2軍のキャンプ中に左手をおとりにして、右手を出すっていうのを練習でやってたんで、それがとっさの判断に出たのが良かったかな」

 その後、審判が判定を覆してセーフのジェスチャーを見せると、観客席からはこの日一番の大歓声。ベンチに座って最終判定を待っていた平山は、仲間たちから頭の髪の毛をぐしゃぐしゃくされる手洗い祝福を受け、笑顔がはじけた。

 その近くで阿部監督も、表情を緩めたが、試合後は「もうちょい本人がアピールしてほしかったんですけど(笑)」と苦笑いで注文を付けた。

 「まあタイミングもタイミングだったんでちょっと信用してもらえないかなって思って。自分もホーム行った時に騒がれてないなっていうのがあったんで、スライディングの後はセーフセーフって言ったんですけど。それで2回だったんで、リクエストを1回使うのもなっていうのもあったので自分からは言えなかったです」と平山。

育成から支配下を勝ち取ったその手で、今度は貴重な1点をもぎ取ってみせた。

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