◆JERAセ・リーグ 巨人2―3広島(30日・東京ドーム)

 笑顔はなかった。増田陸は口を真一文字に口を結んでダイヤモンドを一周した。

7回の一塁守備でゴロを捕球できず、失策となった直後の7回先頭。3番手・森浦の高め130キロチェンジアップを振り抜くと、打球は左翼スタンドに消えた。「(中川)皓太さんにすみませんって謝ったら、打って取り返してこいと言ってくれたので、なんとか塁に出ようと思って。すごく集中していました」と振り返った。

 師匠の節目の一打に花を添えた。2回に先頭のキャベッジの中前安打、そして坂本の2453安打目となる左前打でつないだチャンスでは先制打となる中犠飛を放った。「(坂本)勇人さんがつないでくれたチャンスだったので、何とかしたかった。外野まで飛ばし、先制できてよかったです」。毎年沖縄での自主トレをともに行う師匠への一打を気持ちで得点につなげた。

 9回2死からは中前安打を放ち17日のヤクルト戦(神宮)以来、今季4度目のマルチ安打。28日の同戦の試合後にはキャンプイン以来に髪を丸刈りにし「気分転換になりました」と心も入れ替えた。チーム全2打点を稼いだポイントゲッターが、GW9連戦中のチームを勢いづける。

(臼井 恭香)

編集部おすすめ