◆JERAセ・リーグ ヤクルト16―5DeNA(1日・神宮)

 ヤクルト・丸山和郁外野手(26)が1日のDeNA6回戦(神宮)でプロ野球78度目のサイクル安打を達成した。7回1死の第5打席で左翼へ二塁打を放ち、記録を達成。

球団では21年9月18日の巨人戦の塩見泰隆以来8人目の快挙となった。今季最多となる16点を奪った打線をけん引し、首位・阪神とゲーム差なしに迫った。

 快挙を期待する声援が右翼席から届いてきた。7回1死で迎えた第5打席。「サイクル狙え、マルヤマ!」。そんな声に丸山和は「狙って打てるもんじゃない」と心の中でつぶやきながらも135キロのスライダーに反応。フラフラと上がった飛球が左翼にポトリと落ちた。「神風が吹いて落ちてくれました」。野球人生で初のサイクル安打。二塁上でつくったぎこちないガッツポーズが初々しかった。

 この日、今季初めて「1番・右翼」で先発。2回の右前打が着火点になると4回には右中間三塁打。

5回には右越えへ2号ソロと、昨季までの4年間で1本塁打だった左打者が自身の記録を更新して記録をグッと近づけた。90年に達成していたのが池山監督。自身は三塁打で記録を決めた。「私の名前が出てきたからよかったよ。サイクル安打ってそう簡単に出ないから」と自分のことのように喜んだ。

 5年目を迎える今季。外野の定位置を争うが、この日が11試合目の先発だった。8回にも右前安打を放ちプロ初の5打席連続安打。定位置獲得へ最高のアピールになった。「サイクル安打が出て大口かもしれませんけど、通過点というか野球人として長くプレーしたいのでしっかり結果を出せるよう頑張っていきたい」と引き締めた。

 イベントユニホームを着たファンで緑一色に染まったスタンドへ、お立ち台から「実は、(4月)19日にパパになりました」と声高らかに報告した。愛すべき守るものもできた。

神風に乗って、丸山和がレギュラーの座を奪い取る。(秋本 正己)

 【記録メモ】丸山和(ヤ)が、昨年8月19日ヤクルト戦の丸(巨)以来、プロ野球73人目78度目のサイクル安打を達成した。セでは40人目43度目(1リーグ2度、パ32人33度)。球団では21年9月18日巨人戦の塩見以来8人目。丸山は通算3本目の本塁打でサイクル安打を成し遂げた。これまで、03年5月3日西武戦のオーティズ(オ)が4本目。日本人では85年5月22日ロッテ戦の岡村隆則(西)の6本目だが、丸山は通算本塁打最少での達成になる。

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