◇春季高校野球静岡県大会▽準決勝 浜松商5―4日大三島(2日・しずてつスタジアム草薙)

 春季静岡県大会の準決勝が行われ、決勝に進出した知徳と浜松商が東海大会(23日開幕・愛知県内)の出場権を獲得した。知徳は4季連続県大会制覇を狙う聖隷クリストファーの150キロ左腕・高部陸(3年)を攻略し、初Vに王手をかけた。

3回に1番・高橋舵真遊撃手(3年)が2ランを放つなど序盤に3点を奪い、投げてはエース・渡辺大地(3年)が1失点完投で逃げ切った。浜松商は日大三島を5―4で破り、2019年以来のVにあと1勝と迫った。決勝と3位決定戦は、3日にしずてつスタジアム草薙で行われる。

 勝負の流れは簡単には渡さない。3―3の同点にされた直後の8回無死、浜松商の2番・山内瑛太三塁手(3年)が、右翼越えに価値ある一発だ。甘く入ったスライダーを見逃さなかった。「追いつかれたのでなんとか塁に出たかった。(外野手の頭を)越えるとは思ったけど、入るとは思わなかった」と、はにかんだ。

 昨夏までは1番だったが、新チームになってからは主に、3番を任されていた。今春、戸塚和也監督(52)は「打てる2番」として起用。「チャンスを広げられる打順だし、自分ではしっくり来ている」と山内。東海切符の懸かった大一番で公式戦初弾を放った。

 浜商伝統の粘りは健在だ。3試合連続1点差のゲームを制して、優勝した2019年以来、7年ぶりに決勝進出を果たした。指揮官は「接戦を勝って自信になっている。追いつかれても慌てなくなった」と、教え子たちの成長に目を細める。8度目の春の県王者まであと1勝だ。(塩沢 武士)

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