◆春季高校野球兵庫県大会▽準決勝 高砂2―1東洋大姫路(2日・ウインク姫路球場)

 4月29日の準々決勝で篠山産に勝利して37年ぶりに4強入りした高砂が、準決勝で東洋大姫路を撃破し、初の決勝進出を果たした。

 先発し6安打1失点で完投した左腕の杉山龍作主将(3年)は勝利の瞬間、拳を突き上げた。

「まさか勝てると思わなかった。(勝った瞬間は)感情が出てしまいました。普段は顔に出さないようにしていたのですが…」とチームのために感情を出さないように振る舞っていたクールな主将から思わず飛び出したガッツポーズに、勝利の喜びが表れていた。

 昨秋に県2回戦で敗れ、ナインは「ノーサイン野球」を申し出た。受け入れた時岡脩平監督(35)は「選手に完全に任せています。想定外で驚くプレーも? あります」と言う。「考える力がついたなと思います。(練習などで)失敗を経験することで、練習も実戦をイメージして、選手たちの意識も高くなっています」と成果を口にした。

 2回には走者がアウトになったものの無死一塁からバスターエンドランを試みるなど選手が自主的にプレー。9回に決勝打を放った竹内悠雅捕手(2年)はその裏、1死二塁のピンチで三盗を刺し「初球の(二塁走者の)リードで走ってくると感じた」と冷静な読みで勝利につなげた。

 昨年に亡くなった元阪神で320勝のレジェンド・小山正明さんの母校。夏の最高成績は1987年の準優勝。

明石に1―4で敗れ、甲子園出場はない。

 春は初の決勝進出。「ここまで来たら優勝の2文字に挑戦したい」と竹内。ノーサイン野球で新たな歴史を切り開く。

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