高校野球春季兵庫県大会 ▽準決勝 報徳学園6ー1明石商(2日・ウインク球場)

 報徳学園の最速144キロ右腕・谷口哲聖(てっしょう、2年)が準決勝の明石商戦で公式戦初先発し1失点完投した。大角健二監督(45)が「先発は初めてですが、相手のバッテリーも2年生なので燃えてくれれば…」との期待に好投で応えた。

 「初先発で緊張があったのかも」と初回に3安打を浴び1点を失うが、2回以降は、わずか被安打1の4安打7奪三振。「打たれても(味方が)点を取り返してくれると思ったので、真っすぐを思い切り投げることができました」と笑顔が広がった。4回無死から死球で走者を許すが、捕手・降旗洸(3年)がリードの大きい一塁走者をけん制で刺すなどもり立てた。「降旗さんも(走者を)刺してくれたし、(三塁手の)藤本(碧空)さん(3年)もファインプレーで助けてくれた」と先輩たちに感謝した。126球の完投勝利に「練習試合でも9回を投げたことがなかった」と笑みが広がった。

 3回戦(4月26日)の神戸国際大付戦で沢田悠佑(3年)が4失点で完投勝利。準々決勝(4月29日)の社戦では背番号10の江藤達成(3年)が2失点完投でつないできたバトン。「沢田さん、江藤さんがいいピッチングをしていたので負けてられないと思った」と先輩に続けと腕を振った。明石商の縦じまユニを相手にして「いい具合にギアが上がってくれた。真っすぐで押せた」と力に変えた。

 昨秋は遊撃手として出場するなど、投手と兼任。「これからも両方でやっていく」(大角監督)予定も、今大会は投手専任で出場している。

 同級生の存在も刺激となっている。中学3年で侍ジャパンU15日本代表に選出され、第6回WBSC U―15ワールドカップで世界一に輝いた。センバツ優勝投手の大阪桐蔭・川本晴大もチームメート。甲子園での活躍を見て「うれしかったけど、悔しさもあります」と言う。「メンタルは強くありたいです。“負けん気”を大事にしています」。指揮官から「やんちゃマインドを大切にしろ」と激励されている意気盛んなスター候補生が現れた。

編集部おすすめ