◆JERAセ・リーグ 阪神7―5巨人(2日・甲子園

 ゴールデンウィークの甲子園に詰め掛けた今季最多4万2636人が、阪神・佐藤輝明内野手(27)の衝撃アーチに騒然とした。5点リードの8回。

先頭でルシアーノの直球を右翼席に打ち込んだ。「しっかり当たれば(打球速度は)出る」。2試合ぶりでリーグ単独トップの8号ソロは、NPB+によると打球速度187・2キロ。ドジャース・大谷、ヤンキース・ジャッジら米メジャーでもトップクラスの数字をたたき出した。

 誰にも止められない。初回の先制二塁打から5回は中前に運び、7回にも二塁打を放って今季3度目の4安打でリーグトップを走る打率は4割5厘。「割と状態はいい。変わらずしっかり準備していけたら」。二塁打14本は、01年・谷佳知(オリックス)のシーズン歴代最多52本をはるかに超える69本ペース。自身初の3戦連続で昨年に並ぶ7度目となった猛打賞も10年・西岡剛(ロッテ)、15年・秋山翔吾(西武)の27回を上回る34回ペースと無双している。

 絶好調の要因の一つが、構えた時のバットの角度。理由は「秘密」としたが、開幕後しばらくして「少し手の位置を動かしたことで自然とそうなった」と以前より寝かせる形になった。

最短距離かつ一定の角度でインパクトまで持っていくことができるようになり、コンタクト率が向上した。

 すでにリーグトップの打点も「27」に更新。藤川監督は「らしくやってくれている」と堂々の3冠に輝く主砲をたたえた。攻撃陣全体も活発で今季最多タイの16安打で7点を奪い、26年の甲子園での伝統の一戦に初勝利。首位をガッチリ守った。(中野 雄太)

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