◆春季高校野球長野県大会東信支部予選 ▽準々決勝 上田西12―2野沢北=5回コールド=(2日・佐久総合総合運動公園野球場)

 プロ注目の上田西・松野暖捕手(3年)が初戦に7番で出場し、2打数1安打1四球で逆転勝ちに貢献した。

 1―2の4回1死二塁から投ゴロで走者が飛び出し、2死一塁となって迎えた第2打席。

「ここで流れを変えないと、試合が決まっちゃうと思った。2球、変化球が外れて、真っすぐ一本に張っていた」。180センチ、84キロの右打者は、捕手らしい読みで内角の球を強くはじき返し、左翼線二塁打。この回打者12人で一挙8点の猛攻を呼び込んだ。

 昨年の春に走者と交錯して左肩を痛め、11月に手術。1月からスイングを再開し、2~3キロの超重量級のもの、逆に軽いもの、ノックバットより長いものなど複数のバットを振り込んできた。「いろいろなスイングをして、(感覚を)つかんできた。秋は思い切り振れなかったけど、今日は久しぶりにちょっと振れた」。二塁送球タイム1秒86の強肩に加え、打撃が格段に良化した。

 昨秋の北信越大会後に就任し、公式戦初采配初勝利で県大会出場を決めた矢沢龍一監督は「松野は自覚が出てきて、打撃も守備も成長している」とうなずいた。背番号2の名前は「暖」と書いて「ひなた」と読む。春、夏と暖かくなるにつれ、さらに脚光を浴びる。

(雑誌『報知高校野球取材班』)

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