◆関西六大学野球春季リーグ戦 ▽第5節1回戦 関大2―4立命大(4日・ほっともっとフィールド神戸)

 今秋のドラフト上位候補対決が実現した。立命大・有馬伽久(4年=愛工大名電)が関大・米沢友翔(4年=金沢)との左腕対決に勝利した。

 NPB12球団の24人が視察、熱視線を送る中、有馬が意地のピッチングだ。最速147キロをマークし、5回まで無失点投球。1点リードの6回に敵失などで逆転を許すが、その後はゼロを並べ、134球を投げきり、5安打2失点で完投した。「感覚とすれば、全然良くなかったですけど、四球も多かった(7四死球)し、でも粘れて勝てたので、そこは成長を感じています」と語った。

 「今までだと、(今日の調子だと)ズルズルいってしまったと思う」と振り返るが、意識したのは切り替えの早さ。「ランナーを出しても次を抑える。1点与えても2点目は…と(気持ちを)切り替えることが出来た」と語った。調子は悪いながら、イニング間にキャッチボールをして修正を試みるなど手を尽くした。

 相手投手からも刺激を受けた。関大・米沢もプロ注目の左腕。「いいピッチャーなので絶対負けたくないと、(登板までの)2週間、ずっと思っていた。勝てたのは良かった」と笑顔をみせた。

米沢は8回途中で降板、有馬はエースとしてマウンドを守り抜いた。

 ネット裏では日本ハム・栗山英樹CBOの姿もあった。「いいピッチャーであることは間違いない。(有馬は)大学ジャパンの候補合宿から見ている。これからのどういう課程を踏んで進化するかが楽しみです」と語った。巨人・岸敬祐スカウトは「スピードも出てきたし、いい時の状態に戻りつつある。走者を出しても要所を抑えるなど、勝負感もある」と評価した。

 片山正之監督は「(有馬の状態は)7割くらいかな。春先にキャンプでケガして出遅れたけれど、一人でランニングしたりして取り組んでいた。ウチのエースですから代える気はなかった。8回に味方が点取って、9回はギアが変わりましたね」とエースをたたえた。

 有馬は「残り全勝で行くしかない。

初戦は絶対勝つつもりで」としっかり前を据えた。

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