◆JERAセ・リーグ 中日0―2阪神(6日・バンテリンドーム)

 阪神・高寺望夢外野手が値千金の一打を放った。両チーム無得点で迎えた6回、先頭の高橋が左前打を放ち、バットでもチームに貢献。

続いて打席に入り、152キロ直球を完璧に捉え、右翼ポール際へ運んだ。打った瞬間に確信歩きを見せ、悠々とダイヤモンドを回った。「(高橋に)続きたいなと思って。まっすぐが速いピッチャーなので狙っていました」と思い描いていた通りの一発が出た。

 内外野ともにこなせる器用さを持ち合わせているからこそ、主力に負傷者が相次いだタイミングで、白羽の矢が立った。中野が4月28日・ヤクルト戦(神宮)で右ふくらはぎに自打球を受けて4試合連続でスタメンを外れると、5月2日・巨人戦(甲子園)では「8番・二塁」でスタメン出場。翌3日の巨人戦からは、左手首の骨折で離脱している近本に代わって1番で起用されている。内外野と守備位置が転々とする中でも「試合に入ったら必死にやるだけなので。あまり考えていないです」とものともしなかった。

 選球眼が光っている。55打席と規定打席不足ながら、12個の四球を選んで出塁率は4割1分8厘。5日・中日戦では、毎打席粘って計26球投げさせるなど、チームへの貢献度も高い。

「凡退の打席の内容ももっと良くして、あさってからも頑張っていきたい」。佐藤、中野、村上らを輩出した20年の「黄金ドラフト」で唯一高卒で入団した若虎が、チームの主力へと成長している。

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