第31回NHKマイルC・G1(5月10日、東京競馬場・芝1600メートル)に出走するアドマイヤクワッズ(牡3歳、栗東・友道康夫厩舎、父リアルスティール)。皐月賞15着からの反撃を狙う同馬を6つのポイントからチェックする。

【戦歴】

 今回は、皐月賞15着から中2週での転戦となる。皐月賞は、外枠17番から3番手で積極的な立ち回りをしたが、直線では後続に飲み込まれてしまった。「理想的な競馬だったけど、距離適性の差かな。一生懸命走ってくれました」と友道調教師は振り返った。

【舞台適性】

 1600メートルは新馬戦(東京)と、デイリー杯2歳S(京都)で勝利、朝日杯FS・G1でも3着に入るなど、マイルの適性は高い。

【仕上がり】

 1週前追い切りは4月29日、坂路で単走。最後は軽く気合を乗せながら、53秒6―12秒2をマークした。友道調教師は「そんなにやってないですけど、疲れはなさそうです。いい動きでした」と説明。重賞勝ちのある距離での巻き返しを、しっかりと見据えていた。

 【勝負気配】

 6日の最終追い切りでは、最後に“テコ入れ”をしてきた。坂路に登場したアドマイヤクワッズの両頬に装着されていたのはチークピーシーズ。

左右の視界を狭め、より前へ意識を高める馬具を装着してきた。

 ベトルス(5歳3勝クラス)に先行する形でスタート。すでに中2週でも時計を2本出しながら、この日もしまいは軽く気合を乗せた。時計は54秒2―12秒5だが、動きは力強い。「マイナスではなかったということですから」とレースでも着用することを決めた。

 さらにレースでは、10ハロンのここ2戦、落ち着きが出るように着けていたメンコ(覆面)を外す。適度に気合を乗せ、集中力も高める“マイル仕様”の装備だ。「直線が長い舞台は合う。マイルで改めて期待です」。現役トップの3勝目を狙うトレーナーが打ってきた“勝負手”は侮れない。

【レース傾向】

 第1回からのNHKマイルCの前走別成績を見ると、皐月賞組は57頭で3勝のみの4位。1位で10勝のニュージーランドT組は185頭と圧倒的な出走頭数の多さの影響だと思うが、22頭で6勝の毎日杯組に比べると明らかに物足りない。

やはり、中2週でのG1連戦はこたえるのか。

 実は3勝のうち、2勝は15年クラリティスカイと19年アドマイヤマーズの友道厩舎だった。この2頭は2歳時から、友道調教師が距離適性を感じており、2歳時にマイルで重賞制覇か、G1・3着以内の実績があった。皐月賞への参戦は“チャレンジ”。骨っぽい相手と走る経験を積ませ、適距離に戻して、最高の答えにたどり着いた感じだ。

【枠順】

 昨年のパンジャタワーなど過去10年で4勝を挙げる6枠11番。実績のある枠番から、初のG1制覇を狙う。

※本記事は馬トクサイト、スポーツ報知紙面に掲載した記事をまとめたものです。

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