◆JERAセ・リーグ 巨人5x―3広島(12日・岐阜)

 巨人が岐阜・長良川球場で広島にサヨナラ勝ちを収めた。同点の9回無死一塁で佐々木俊輔外野手が初のサヨナラアーチをマーク。

7回には1番・平山功太外野手が同点となる左前適時打で自身初の猛打賞を放つなど若武者が躍動した。同点の8回に大勢、9回にマルティネスを送り込む総力戦で白星をたぐり寄せた。先発・戸郷翔征投手は今季2度目の先発で5回6安打3失点で初勝利はお預け。巨人の岐阜での戦績はこれで6勝4敗となり、貯金生活に突入した。

 タイミングを外されたかのようなフォームでも、打球は岐阜の夜空に高々と舞った。同点の9回無死一塁。バントのサインも考えられる中で阿部監督の強攻策に応えた。自身初のサヨナラアーチ。お立ち台では「最高でーす。気持ちよかったです」と絶叫した。

 試合を作ったのは、勝ち星に恵まれない戸郷だった。今季2戦目の先発マウンドに上がった。

岐阜・長良川球場での一戦。初回、先頭・大盛の右前安打から犠打、2四球で1死満塁のピンチを作った。追い込んでもストライクからボールになるフォークが相手打者に見送られ、苦しいピッチングが続く。それでも、モンテロと持丸を連続三振。いきなり31球を費やしたが、直球の威力は健在。何とか無失点で切り抜け、汗をぬぐった。

 なかなかリズムに乗れない戸郷だったが、2回に味方の援護が待っていた。女房役の大城が右翼席へ先制の4号ソロをかっ飛ばす。5日ヤクルト戦(東京ドーム)以来の一撃で右腕を助けた。直後の3回を戸郷―大城バッテリーが簡単に3人で片付けた。スライダー、フォークで空振りも奪いはじめ、流れに乗り始めた頃だった。

 4回。

戸郷は先頭の坂倉に中堅へ二塁打を許す。1死後、持丸の左前安打と二俣への死球で満塁とし、田村に右前タイムリーで同点とされた。さらに、床田の併殺崩れの間に勝ち越され、ガックリと肩を落とした。打線はその直後、増田陸の左前適時打で同点に追いつくも、この日の右腕は粘りきれなかった。

 5回に菊池と小園を連続三振に斬ってみせたが、不用意な一球が自身を苦しめる。フルカウントからの6球目、坂倉へのカーブが浮いて強打されると、G党の悲鳴とともにライトスタンドに着弾する。味方が援護してもすぐに失点してしまう負の連鎖となり、阿部監督は5回で交代を告げた。5イニングを投げて110球、6安打6奪三振も3失点と不甲斐なさがにじんだ。

 それでも、この日の攻撃陣はひと味違った。1点を追う7回、1死から佐々木が右翼線二塁打でチャンスメイクし、代打・坂本のコールに岐阜のG党は大歓声で迎えた。結果は三ゴロも、続く平山がレフト前に同点タイムリーを放ち、再び大歓声が注がれた。平山は自身初の猛打賞となり、一塁ベース上で自軍ベンチに笑顔で応じた。

 8回のマウンドは同点でも大勢を送り込む。9回ももちろん、守護神・マルティネスを投入。勝ちパターンで打線にリズムを生み、最後は劇的なサヨナラ勝利で熱戦に幕を閉じた。巨人は岐阜で6勝4敗とし、貯金を1とした。13日は福井に場所を移し、2連勝を狙う。

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