大相撲 ▽夏場所5日目(14日、両国国技館)

 東前頭13枚目・琴栄峰が西同14枚目・狼雅を寄り切り、5連勝とした。兄の新関脇・琴勝峰は昨年の名古屋場所で優勝を経験。

3代目若乃花貴乃花以来で史上3組目となる兄弟幕内優勝へ、序盤戦を無敗で駆け抜けた。大関復帰の霧島は東前頭3枚目・平戸海をすくい投げで下して5連勝。勝ちっ放しは霧島と琴栄峰の2人となり、小結・若隆景ら6人が1敗で追う。

********

 琴栄峰は強かった。狼雅も決して弱い相手ではないが、力の差を感じさせる一番だった。立ち合いで左を差した。狼雅の左まわしを切って右で抱えておっつけながら前に出ていった。琴栄峰にこんな力強い相撲が取れるなんて驚きだ。

 筋肉質でバランスの取れた体形。足がきれいに伸びる美しい四股だけでもお金が取れる力士。懐が深くて下半身も粘り強い。頭を付けたり上手を取っての投げは、私と仲の良かった元大関の若嶋津さんを彷彿(ほうふつ)とさせる。

もし悩んだら若嶋津さんのビデオを見て解決策を見つけてほしい。

 稽古場で琴栄峰に「お前が頑張ればお兄ちゃん(琴勝峰)も変わってくるぞ」と声をかけたことがある。のんびり屋に見える琴勝峰のお尻にも火が付いたのだろう。関脇に昇進。相乗効果は兄弟子の琴桜にも波及すると思っていたら、まさかの3敗目。前日の評論で絶賛した私の気持ちにもなってほしい。(スポーツ報知評論家)

編集部おすすめ