日本サッカー協会は15日、都内で会見し、6月の北中米W杯に臨む日本代表メンバー26人を発表した。DF長友佑都(39)=FC東京=は日本人初の5大会連続W杯メンバー入りを果たした。

 「自分の魂は見せられた。森保さんに魂は届いた」。W杯メンバー発表前最後の一戦(10日・東京V戦)で、右太もも裏肉離れから10試合ぶりに先発復帰したベテランはそう語っていた。森保監督が視察する前で、左サイドバックとして、豊富な運動量と球際の強さ、闘志あふれるプレーを見せ、存在感を発揮した。東京ダービーでの勝利もつかみ、前人未到の5大会連続W杯へラストアピールをやり遂げていた。

 3月14日の水戸戦で負傷し「間に合うかどうかの難しいけがだった。正直ここまで早く戻ってこられるとは想像していなかった」とギリギリで戦いの舞台に戻ってきた。東京V戦後に自身のXを更新し、「人事を尽くして天命を待つ。」と心境をつづっていた。森保監督も視察後、「アグレッシブで、すごく情熱的なプレーをしていた。佑都の熱いプレーで、チーム全体も好影響を受けていた」と高く評価していた。

 24年3月の北朝鮮戦で、22年カタールW杯以来の代表復帰。主将として臨んだ昨年7月のE―1選手権(韓国)では、2年7か月ぶりの代表戦出場を果たすなど優勝に貢献した。

今年3月3日にはW杯開幕まで100日前のタイミングで取材に応じ、「最高の自分を見せられる確信がある」と自信を見せていた。

 16強で敗退したカタールW杯後、「(選手を)辞める方向で考えていた」と明かした。転機は決勝戦のアルゼンチン―フランス。国の威信をかけた激闘で、当時35歳のアルゼンチン代表FWメッシが優勝に貢献した。「目指せるチャンスがあるのに、目指さないとはどういうことだと。また(W杯に)帰ってきたい。決勝の舞台に行きたい」と翻意し、ここまで駆けてきた。

 25年のシーズン序盤には、けがなどでクラブでの出番が減った。森保監督から「このまま(の状況)じゃダメだということをまっすぐに言われて、その言葉でハッとした」と指摘され、軌道修正したこともあった。前回W杯で「ブラボー」の名言で国中を一つにしたベテラン。W杯は「言葉にはできないほど大きすぎる存在。でなきゃ、こんなおっさんになっても目指してない」と、変わらぬ情熱を燃えたぎらせていた。

 ◆長友 佑都(ながとも・ゆうと)1986年9月12日、愛媛・西条市生まれ。39歳。東福岡高―明大。大学3年時の2007年に特別指定選手としてFC東京でデビュー。08年プロ契約。同年5月に日本代表初選出。10年夏にイタリア1部チェゼーナに移籍し、11年1月にインテルへ加入。トルコ1部ガラタサライなどを経て、21年9月にFC東京復帰。日本歴代2位の国際Aマッチ通算144試合出場(4得点)。家族は女優の平愛梨と4男。170センチ、68キロ。

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