◆JERAセ・リーグ 巨人2―0DeNA(15日・東京ドーム)

 巨人が今季初の4連勝で3位に再浮上した。先発の井上温大投手が自己最長タイとなる8回無失点の好投で今季3勝目。

3勝はすべてDeNA戦で、これで24年からDeNAに対し自身7連勝となった。相川監督が左腕の井上に対し、あえて左打者8人を並べる奇策に打って出たが、150キロの直球と、キレ味鋭いスライダーでハマ打線を封じ込めた。打っても5回に貴重な犠牲フライを放つなど、攻守に「ハマキラー」ぶりを発揮。キャベッジの2戦連発となる先制7号ソロの援護を守り抜いた。

 圧巻だった。先発の井上は左打者をズラリ8人も並べてきたハマ打線から、淡々とアウトを奪っていった。初回、力で押して立ち上がりから2者連続三振を奪うと、3回まで9人で抑える完璧な投球。4回に先頭の三森に初安打を許したが、見事な一塁牽制でアウトに。度会にも安打されたが、続く筒香を三振→大城捕手が度会の二盗阻止と、バッテリーの好守でピンチの芽を摘んだ。「真っすぐが走ってたので、キャッチャーの卓三さんも真っすぐをどんどん使っていこうと話していましたし、ピンチでも何回も声かけてくれて奮い立たせてもらって投げることができました」と女房役に感謝した。

 井上はこの試合まで対右打者の被打率が・186に比べ、対左打者が同・250。サウスポーとはいえ、左打者の方が分があると判断したDeNAベンチの作戦で、あえて左打者が8人並ぶという大胆な打線を組んだが、井上の投球がそれを上回った。

左対左という対戦が続いたが、ひるむことなく胸元を威力十分の直球で突き、外角へスライダーを決めた。

 0-0で迎えた5回裏には、キャベッジが左中間へ均衡を破る7号ソロ。「打てた事を神に感謝するよ。素晴らしい感触でした」。打球速度181キロという豪快な一発で、待望の先制点を奪った。さらに佐々木が二塁打で続き、1死三塁となってから、ここで打席に井上が。しぶとく左犠飛を放ち、貴重な2点目を奪った。左腕は3回裏の攻撃でも、一塁走者として、DeNA・平良のワイルドピッチの際に好判断で二塁まで猛ダッシュ。結果的に得点にはつながらなかったが、果敢な走塁で好機を広げていた。攻守に勝利への執念があふれ出ていた。

 井上は結局、今季最長の8回を3安打無失点、9奪三振。中11日の登板で、圧倒的なピッチングを披露し阿部監督の期待に応えた。

「中11日といっても、責任は重いんでね」と力投をたたえた。

 9回は守護神マルティネスが、1死から度会に粘られながら14球目の低め直球で見逃し三振。8試合連続無失点でしっかりと最後を締め、今季11セーブ目を挙げた。

 チームは2夜連続サヨナラ勝ちを含む今季初の4連勝。貯金を3とし、DeNAを上回って3位に浮上した。

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