パ・リーグ 西武4―1(23日・ベルーナドーム)

 思わぬ形で舞い込んだ白星に、声が弾んだ。西武・上田大河投手(24)がプロ3年目で待望の初勝利。

プロ野球生活で数字はたかが1なんですけど、この1勝は本当に重い」と記念球を握りしめた。

 2点リードの5回1死二、三塁から2番手で登板。2死後に渡部に適時打を許すも、リードは保った。「内容は良くなかったけど、追いつかれなくて良かった」と振り返った。

 大商大から23年ドラフト2位で入団も、なかなか本来の力を発揮できず。昨オフから栄養士の指導を受けて食事面から見直し、フィジカル強化を徹底。今季はファームで先発として登板を重ねていたが、5月4日の1軍初昇格は「びっくりした。頭になかった」というリリーフとして。それでも与えられた持ち場で奮闘してつかんだ待望の白星を「長かったですね…。長かった」とかみ締めた。

 “たいがーす”のバックアップも効いた。西武には名前が「大河」の選手が3人。

次男・上田がピンチを切り抜けた直後の5回裏、先頭の“三男”小島大河が中前安打で出塁。続く“長男”平沢大河(28)も7球粘って四球を選んで追加点を呼び込んだ。小島は「意識していなかったけど、結果的にそうなって良かった」と次男の勝利を祝福。筋書きのない「大河ドラマ」で、チームは首位・オリックス戦の連敗を6で止め、0・5ゲーム差に接近した。(大中 彩未)

 ◆上田 大河(うえだ・たいが)2001年11月15日、三重県生まれ。24歳。小学1年時にテレビでプロ野球を見て野球を始める。大商大高では甲子園出場なし。大商大から23年ドラフト2位で西武に入団。「大河」という名前は、阪神ファンの両親が「タイガー(虎)」になぞらえ名付けた。183センチ、88キロ。右投右打。

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