◆第73回春季高校野球東海大会▽準決勝 県岐阜商10―0知徳=5回コールド=(24日・岡崎レッドダイヤモンドスタジアム)

 準決勝が行われた。初出場の知徳(静岡1位)は、春夏通算61回の甲子園出場を誇る県岐阜商(岐阜2位)に0―10、5回コールドで敗れた。

連投のエース左腕・渡辺大地(3年)が初回1死しか取れず、6失点KO。打線も1回の2安打だけで完封負けを喫した。前日に初戦敗退したチームが戦った5位決定戦は、浜松商(静岡2位)が昴学園(三重1位)を3―0で下した。

 知徳旋風が止まった。春夏通算甲子園91勝を誇る県岐阜商に完敗して、2023年に優勝した加藤学園以来、3年ぶり県勢の決勝進出を逃した。192センチの左腕・渡辺がわずか30球、1死を取っただけで6失点降板。「これが全国のレベルだと感じた。低めの球を振ってくれなかった」と肩を落とした。

 前日126球を投げて8回2失点に続く連投のマウンド。初鹿文彦監督(50)は「先発は行きたいというので」と、エースを送り出した。「低めの球の見極めや粘りは、これまでの相手とは違うなって思った」と力の差を認めた。

 大敗にも1番・高橋舵真遊撃手(3年)が存在感を見せた。

初回に左前打で出塁。県予選から10試合中8戦で初回に安打を放ち、この春の快進撃を支えた。「自信になった。夏は(渡辺)大地が打たれても逆転出来る打線にしたい」と前を見据えた。

 学校の歴史は塗り替えた。県大会準決勝では聖隷クリストファーの左腕・高部陸(3年)を攻略、強豪を次々と撃破して創部72年目で春夏秋通じて初の県制覇を果たした。前日の23日には初の東海で1勝をマーク。「夏は県で優勝して甲子園でもう一度、県岐阜商と対戦したい」と、渡辺が雪辱を誓う。知徳ナインが夏の初Vを目指し、さらなる成長を遂げる。(塩沢 武士)

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