◆JERAセ・リーグ 巨人0―3阪神(23日・東京ドーム)

 巨人が今季ワーストタイとなる3連敗を喫した。今季初スタメンの浅野翔吾外野手を「1番・中堅」に据えたオーダーで臨んだが、阪神先発・村上を攻略できず、今季5度目の完封負けとなった。

19日まで阿部政権下では最長タイとなる7連勝と好調だった打線が、一気に静かになってきた。

 巨人の1番には浅野が入った。昨年8月27日の広島戦(マツダ)以来となる、今季初スタメンだ。左太もも裏の肉離れで登録抹消となった平山に代わり、急きょ出番が回ってきた。注目の第1打席。カウント1―1から強振すると高々とショート後方へと舞い上がった。この飛球を遊撃手・木浪と左翼手・立石、中堅手・高寺が”お見合い”。3者の真ん中にポトリと落ちる二塁打となった。しかし、阪神先発・村上を一気にたたみかけるチャンスも、後続があえなく凡退。無得点に終わった。

 相手のミスを生かせず、村上をリズムに乗らせてしまう。浅野のヒット以降、打線は沈黙した。

2、3、4回はパーフェクト。巨人先発・ウィットリーも4回まで7奪三振の力投を見せたが、流れは徐々に阪神へと傾いていった。

 試合が動いたのは5回。1死からウィットリーがこの日初の四球を木浪に与える。坂本の左前安打から犠打も許し、2死二、三塁のピンチ。ここで、22日の同カード初戦で3安打を許した1番・立石に回る。カーブから154キロ直球で追い込み、3球目は外角高めに155キロを投じるも、わずかにボール。次の4球目、大城とのバッテリーはほぼ同じコースに直球を組み立てたが、待っていたかのようにドンピシャのタイミングで中前にはじき返された。乗せてはいけない相手の黄金ルーキーに2点先制打を打たれ、東京ドームが阪神ファンの大歓声に包まれた。

 6回は先頭・佐藤に中前安打、大山を空振り三振に斬ったところでウィットリーは交代。しかし、2番手・高梨が連打を許して3点目を奪われる。その後もピンチは広がり、2死満塁で船迫にスイッチ。

再び、立石に相対した。サイドハンドから内角に食い込むツーシームは強振され、船迫の右腕付近に直撃。何とか一塁に送球してアウトにするも、場内は騒然となった。

 攻撃に転じたい巨人打線だが、6回までわずか1安打。あの、初回先頭のラッキーヒットのみに抑え込まれた。今季は村上に対して2戦2勝、計11イニングで8点を取っていた攻撃陣だが、今回は勝手が違った。抜群の制球力に球威、変化球の精度も良く、的が絞れない。球数も64球と余力を残したまま、ゲームは終盤に突入した。

 阿部監督が何とか流れを変えようと、小刻みにリリーフ陣を投入していったが、風向きは変わらなかった。村上に9回までわずか3安打に抑え込まれ、今季5度目の完封負け。今季ワーストタイとなる3連敗となった。19日のヤクルト戦まで阿部政権下では最長タイの7連勝と乗っていたチームだが、一気に急降下。

打たれてはいけないバッターを抑えられない点も敗因に挙がる。24日は何とか一矢報いたいところだ。

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