歌舞伎俳優の市川團十郎が29日、都内で「七月大歌舞伎」(7月2~26日)の取材会に出席し、若手の中村福之助、中村鷹之資に対する期待を語った。

 28歳の福之助、27歳の鷹之資は、夜の部「鎌髭(かまひげ)」で修行者快鉄実は悪七兵衛景清をダブルキャストで勤める。

世襲が一般的で、長男が優遇される歌舞伎界の現状を踏まえて「福之助くんは次男で、鷹之資くんは父の天王寺屋のおじさん(中村富十郎さん)を亡くして父親がいない。苦労が多いだろうなと思っていたので、指導をして光をあててあげたいなと思いました」と明かした。

 福之助、鷹之資が成田屋の歌舞伎十八番に挑戦するのは、1月の新橋演舞場「鳴神(なるかみ)」以来。團十郎は「福之助くんは、いい意味でおおらか。それが荒事気質。鷹之資くんは天王寺屋のおじさんのDNAを継いで踊りも、せりふも、立ち回りもできる。これからもっと芸が大成していくだろうなと思います」と期待を込めた。

 團十郎にとって歌舞伎十八番、新歌舞伎十八番の継承、復活上演はライフワーク。「これまでも自分が復活させて、自分でやっているけど、ほかの人がやることによって、より伝統を守ることになる」と語った。

編集部おすすめ