◆スポーツ報知・記者コラム「両国発」

 2023年の冬、近所の飲み友達のおじさんから1通のメールが来た。妹さんから転送された画像は私の住む町内の会報。

あるおじいさんのお孫さんが、プロ野球入りしたことを伝えていた。

 お孫さんとは、その年のドラフト5位でDeNAに指名された石田裕太郎投手。おじさんに「知ってる?」と聞かれたが、石田裕は地元の横浜ではなく静岡の静清高から中大に進学していたため、情報がなくてピンと来なかった。そこで、焼き肉店で働く中学校の同級生に聞いてみた。すると「●●(あだ名)の息子だよ!」と即答。石田パパは私の同級生だったのだ。

 驚いた私は飲み友のおじさんに報告した。「すごいじゃん」と言われて「全くすごくないです」と返したものの、本心はちょっと違う。面識はなくても、近所の子であるどころか、同級生の息子。なんとなく優越感のような自慢したいような気持ちを抱いたのは確かだ。地元の少年野球チームに所属していたこともあり、最寄り駅には祝福の横断幕も出ていた。「おらが町の~」のようなプチフィーバーが起こっていた。

 石田裕は先発の柱の1人として奮闘中だ。ひいき目に見てしまうのは致し方ないとして、彼も大学を卒業して3年もたっている。まだまだ若いつもりでいたが、同級生の息子がそんな年齢であると気づき、自分も結構、年食ってんだな…と、改めて思ったものだ。(野球担当・福山 智紀)

 ◆福山 智紀(ふくやま・とものり)2000年入社。プロ野球記録担当。

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