◆第76回安田記念・G1(6月7日、東京競馬場・芝1600メートル)追い切り、美浦トレセン=6月3日

 前走エプソムC2着で復調の兆しを見せたステレンボッシュ(牝5歳、美浦・宮田敬介厩舎、父エピファネイア)。1週前の動きも目立っていたが、最終追い切りも台風の影響で重くなった馬場をものともせず、スピード感あふれる走りで美浦・Wコースをさっそうと駆け抜けた。

 「ひょっとすると、さらに良くなっているのではと言うぐらい、体の張りや毛づやも上向いている印象があります」。宮田調教師は満足げにうなずいた。24年の桜花賞以来、勝ち星から遠ざかっているが、間違いなく上昇カーブを描いている。

 今回が国枝栄厩舎からの転厩3戦目。トレーナーが地道に取り組んできた調整が動きに表れてきた。「エピファネイア産駒の牝馬は競馬の回数を重ねるにつれて気持ちが先行しがち。結果的に体を硬くしてエネルギー効率、走りの効率が悪くなっているイメージがあるので、余計な力みをとるところを主眼に置いて調教を組み立てました」。その結果、準備運動、キャンターの段階からメリハリの利いたオンオフのある動きができるようになった。

 「ここで復活させたいという思いでやっています。国枝先生に良い報告ができるとうれしいですね」と宮田師も力が入る一戦。過去10年間で牝馬は3勝、2着5回の好相性。紅一点のG1馬の鮮やかな復活Vがあっても不思議はない。

(西山 智昭)

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