◆日本生命セ・パ交流戦 2026 巨人8―2ロッテ(5日・東京ドーム)

 久しぶりに浴びる歓声が心地よかった。中山は二塁でベンチに向かって右手を突き上げた。

「本当に、こんな日になると思っていなかった。チームに貢献できてよかったです」。3―0の6回2死満塁。2番手右腕・八木の外角低め148キロ直球を振り抜くと、打球は伸びて左中間フェンスに直撃した。走者一掃の適時二塁打でリードを6点に広げ、試合を決定づけた。「試合前、温大さんから『礼都頼むぞ!』ってすごいプレッシャーをかけられていたので(笑)」。好投を続ける左腕の期待にも見事応えた。

 4試合ぶりにスタメンに名を連ねチャンスをものにした。両軍無得点の5回1死一、三塁で先発・広池の外角149キロ直球を捉え、4月7日以来約2か月ぶり、今季2打点目となる先制犠飛。8回1死一塁では4番手・益田から中越え適時二塁打を放ち、プロ最多5打点の大暴れでチームを4連勝に導いた。

 6年目の今季、右翼のレギュラー候補として期待され開幕スタメンを勝ち取ったが、打率1割台と低迷。5月13日の広島戦(福井)に「8番・右翼」で出場も5打数無安打で翌14日に今季2度目の登録抹消となった。

石井2軍監督から「何戻ってきてんねん」と突っ込まれたが、大田2軍打撃コーチ、金城2軍オフェンスコーチらの力も借りてようやく復調の兆しが出てきた。「いろんな方に支えられて今日打てた。感謝しかない」。試合前には橋上監督代行から「8割でも捉えたら飛んでいくだろ。楽にいけよ」と助言され、平常心で試合に臨めていた。

 偉大な先輩の背中を追いかけている。5月13日の広島戦では坂本の通算300号となるサヨナラ弾を見届け「やっぱりスターだなと。ああいうところでちゃんと決めるところはすごい」。長嶋茂雄さんの一周忌となった3日のオリックス戦(東京D)では丸の代打満塁弾を目に焼き付けた。「またこうやって活躍する時をイメージしながらやっていた」。自身がヒーローになる姿を思い描いてきた。

 先月28日の再昇格後、2度目のスタメンで結果を残した。

「もらったチャンスを生かすことができてよかった。今日はうまくいったので、また明日以降も続けていきたい」。がむしゃらにレギュラーを奪いにいく。(臼井 恭香)

編集部おすすめ