◆第108回全国高校野球選手権大会第3日 ▽1回戦 健大高崎7―1八幡商(7日・甲子園

 スポーツ報知では、今夏も球児たちの戦いのサイドストーリーを「熱闘ウラ」と題してお届けします。

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 八幡商の背番号10・高木大世(たいせい)が空を見上げると、祖父・栄吉さんの声が聞こえた気がした。

「お前やったらやれる!」。8回2死から3番手で登板し、死球と安打で一、二塁のピンチ。それでも最後は背中を押されるように、空振り三振を奪った。「マウンドでも見守ってくれていた。三振で(ピンチを)切れたのは、おじいちゃんのおかげ」と感謝した。

 幼い頃から接する時間が多く、野球を好きになったきっかけも祖父だった。母・ユミさん(56)も「3兄弟で一番関わりが深い」と言うほどの「おじいちゃん子」。中学1年の春に他界したが、今も心の支えだ。

 滋賀大会では野球バッグに栄吉さんの遺骨をしのばせ、勝利を願った。この日ももちろん、大好きだった祖父と一緒。「アップ中に緊張していたので、落ち着かせてくれました」と笑顔を見せた。

 甲子園での勝利を届けることはできなかったが、二人の夢をかなえた。

「甲子園のマウンドで投げる」。悔しさは胸にしまい、前を向いた。「おじいちゃんのような、人の役に立つ人間になりたい。これからもよろしく!」。短い夏が成長の糧となる。(福島 凜子)

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