◆第108回全国高校野球選手権大会最終日 ▽決勝 智弁和歌山4―3健大高崎(22日・甲子園

 智弁和歌山が逆転勝ちで5年ぶり4度目の優勝を飾った。1点を追う8回無死一、二塁、代打の松本虎太郎が送りバントを成功。

中谷仁監督が「あれで逆転が見えた。魂のこもった素晴らしいバント」と絶賛。6月30日の椎間板ヘルニア手術から復帰した背番号10の主将が陰のヒーローとなった。

 実は3月にキャプテン辞任騒動があった。「チームをまとめるには発言力とかも必要なんですけど、自分が言っても説得力がないぐらいの結果しか出ていなかった。それだったら、その時によく打ってた選手にキャプテンを代わった方がチームがあがっていくんじゃないかと思って、監督に辞めますと話しました」と松本が秘話を明かした。

 その際、中谷監督からは「このチームの中で一番、智弁愛が強く入ってきたのが虎太郎。3か月ぐらい死に物狂いでお前がやるしかないから頑張れ」と引き留められた。そして「最後まで虎太郎を信じてやるのか」とナインに問いかけて、総意を得てくれた。「最高の仲間で優勝できて良かった」と深紅の優勝旗を持つ松本主将の姿は最高に頼もしかった。

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