欧州スーパーリーグの会長となったフロレンティーノ・ペレス氏 photo/Getty Images
既に来季の話をしているが、選手たちはまだ今季を戦っている
2020-21シーズンも終盤に差し掛かっており、チャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグといった欧州でのコンペティションではベスト4が出揃った。各国でもカップ戦やリーグ戦が大詰めとなっており、優勝争い、降格圏争いといった毎年恒例の行事が今年も起きている。
しかし、そんなファンの気も知らずに、先日「欧州スーパーリーグ」の話が上がってきた。内容としてはレアル・マドリード、マンチェスター・シティといった各国の上位チームが「スーパーリーグ」といった新しいリーグに参加して勝者を決めるというもの。定期的に欧州トップクラスのチームの試合が見られるようになり、今より面白くなる可能性はあるが、スーパーリーグに参加する創設15クラブは現行のCLやELに出ることは無くなってしまう。
この案に対し、各国リーグや著名人、監督など多くの人物が反対意見を発信しており、今後がどうなるかはまだ決定していない。
ここで気になるのはCLやELの価値だ。前述した通りになるのであれば、欧州でのコンペティションは今まで通りの価値は無くなると考えられる。
また、これには欧州各国の上位争いにも関係してくる。プレミアリーグであれば、上位4チームにCLの出場権が与えられることになっているが、「欧州スーパーリーグ」の話が決定すれば、マンチェスター・ユナイテッドやチェルシーといったBIG6のチームは目指す場所が違うため、選手たちの白熱した熱い戦いにならない可能性がある。
多くのサッカーファンが愛した熱いフットボールは今後、失われるのかもしれない。「欧州スーパーリーグ」に関しては続報を待ちたい。