様々な鉄道グッズが販売されていますが、なかには鉄道ファン以外からも人気のグッズがあります。「駅名キーホルダー」です。
文具やバッグ、ストラップ、そしてキーホルダーなど、鉄道ファンにはお馴染みのグッズを製作販売をしている「赤い電車」という会社があります。名前からもわかる通り、創業者は京浜急行が大好きな鉄道ファンです。
その始まりは1988(昭和63)年、栃木県真岡市に喫茶店「赤い電車」をオープンしたことでした。当時からカップやソーサーには京急の電車がプリントされたものを使っており、当然お客さんにも鉄道ファンが多く、そのオリジナルグッズを譲って欲しいとの要望がたびたびあったそうで、それならと1996(平成8)年、本格的にグッズの製作と販売の会社として立ち上げたのだとか。
この「赤い電車」の大ヒット商品が「駅名キーホルダー」です。鉄道好きなら一度は目にしたことがある鉄道グッズといえるかもしれませんが、実はこのキーホルダー、鉄道ファンだけでなく、幅広い層に人気なのです。転勤で長く住んだ街の駅名を記念に買う方や、旅行のお土産、なかにはアイドルの名字と同じ駅名のキーホルダーを買う若い女性もいます。
そんな異例ともいえる人気鉄道グッズが生まれた背景を「赤い電車」に取材しました。
4000種類、年間製造数20万個の大ヒット「グッズが生まれたきっかけは、京急百貨店から京急線のオリジナルグッズ製作を依頼されたことでした」(高田社長)
当初、京急の「快速特急」が停車する駅のキーホルダーを製作したところ、好評を得たためその後、同路線すべての駅を製作。
さてこの「駅名キーホルダー」ですが、鉄道ファンの社員たちが製作することから、大変なこだわりがあるそうです。
まず実際の駅名標を確認するため、各駅へ取材に出向きます。それをもとに寸法、縦横比、デザイン、文字の配置など忠実に再現したキーホルダーを作成し、最終的に鉄道会社の許諾を得て販売となります。
現在、「駅名キーホルダー」は4000種類あるそうで、つまり言い換えれば、それだけの数の駅へ取材に行ったということ。鉄道ファンとしては幸せな仕事のような気がします。
しかし、新たな路線や新しい駅が出来たり、市町村の合併などで住所が変れば、駅名標の表記も変わります。当然、キーホルダーも変更しなければならないので、その都度、取材に出向かねばならないという苦労も。先日、北陸新幹線が延伸開業したように「終わり」というものがありません。
ただ現場の社員たちは「いつか日本全駅のキーホルダー製作を目指したい」と鼻息を荒くしているそうです。

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