≪栃木強殺≫「犯罪被害者の支援者がなぜ…」タトゥー夫とギャル妻を「ルパンやる?」と取り込んだ男は佐賀の元タクシー運転手、国外トンズラで公開手配中
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栃木・上三川町の住宅が襲われ富山英子さん(69)と愛犬が殺害された強盗殺人事件で、栃木県警は29日、中間指示役とみて強盗殺人容疑で逮捕した横浜市の無職・竹前海斗容疑者(28)に犯行を持ち掛けた疑いで逮捕状を取った住所・職業不詳の益田和彦容疑者(48)を公開手配した。すでに出国して東南アジアに潜伏しているとみられる。

海斗容疑者に「1億40%」

5月14日朝に起きた事件で県警は、襲撃を実行した4人を逮捕したのに続き、この4人にターゲットを伝え犯行途中も通信アプリでリアルタイムで指示を出していたとみられる海斗容疑者と妻の美結容疑者(25)を逮捕している。海斗容疑者は17日未明に羽田空港の国際線ターミナルで韓国・仁川行きの便に搭乗する直前に発見された。

県警や警視庁は、海斗容疑者はトクリュウ(匿名・流動型犯罪グループ)の最末端で指示を受けたとみてその「上部」の解明を急ぎ、海斗容疑者のスマホの解析などから益田容疑者の存在を見つけ出した。

「二人は秘匿性が高くメッセージを自動消去できる通信アプリで連絡を取り合っていました。以前から面識があった可能性があり、益田容疑者は窃盗を示す裏界隈の隠語を使い『ルパンやる?』と海斗容疑者に持ちかけていました」(社会部記者)

海斗容疑者が育った横浜市保土ヶ谷区の地元の知人によれば、高校卒業後に仕事を転々としていた海斗容疑者は特殊詐欺を扱う人脈に連なる知人と付き合う中で高級時計を身に付けるなど金回りが良くなり、「カンボジアへ行く」と口にしていたこともあった。(#13)

カンボジアは特殊詐欺グループの「掛け子」の拠点で、海斗容疑者には詐欺を組織的に行うトクリュウとの付き合いが以前からあった可能性もある。

読売新聞は30日、海斗容疑者に犯行を持ち掛けた際に益田容疑者は「1億40%」と書いて送っていたと報道。富山さん方に1億円の資産があり、4割の4千万円を分け前として提示していたとみられ、こうした資産に関する情報がトクリュウ内で共有されている可能性があると警察はみているもようだ。

同僚の死亡事件の遺族を支援するための募金を呼び掛けた人物

益田容疑者は海斗容疑者が国外に逃げようとした同じ17日に成田空港から中国行きに飛行機に乗ったことが確認されている。益田容疑者は事件前、横浜市内のホームセンターで凶器のバールを購入して海斗容疑者に渡すなどしていることも捜査で判明。

犯行に直接関わった海斗容疑者と顔が見える関係にいた益田容疑者もトクリュウグループでは末端に近いのではないかと警察当局はみており、さらに上からの指示があった可能性も視野に捜査を続けている。

最近の職業も住所も不詳と警察当局がいう益田容疑者は十数年前まで佐賀市内でタクシー運転手をしていた。会社の同僚運転手が路上で暴行されて死亡する事件があり、この運転手の遺族を支援するための募金を呼び掛けた人物として益田容疑者の名を地元紙が報じたことがあった。当時を知る元同僚は、

「短気な人ではあった。

どんなきっかけかはわからないけど、事務所で同僚と口論になっているのを見たことがある」

と話した。別の知人も、

「若くて目力のある元気のいい若者だったのでよく覚えてるよ。当時は20代半ばから30歳くらいの年齢だったけど、見た目は短髪で、(栃木県警が公開した)今の写真(の風貌)とそう変わらないね。相手にハッキリと物を言うタイプで、おとなしくて真面目という感じではなかったね」

と話す。

「取材だとか警察署まわりの仕事をよくもらっていた」

不慮の死を遂げた同僚のために尽力した益田容疑者だが、結局タクシー会社は不名誉な形で離れたという。

「就業規則違反がバレて会社を出て行ったんだよ。あるテレビ局の仕事をよくしていて、そこの記者と仲良くなって取材だとか警察署まわりの仕事をよくもらっていたね。

それで売り上げはよかったんだけど、サービスといってメーターを倒さずに走ったり、その記者にバックを渡したりしたのが会社にバレたみたいだね。相当勝手にやっていて会社も見かねたんだろうね。会社にいたのはそう長くなくて、数年だったんじゃないかな」(知人)

その後、元同僚らの間では、益田容疑者は大型免許をとって長距離トラックを運転したり、代行運転の仕事をしたりしていたとの噂も出たという。

そして十数年がたち、佐賀から遠く離れた栃木を舞台に起きた強盗殺人の容疑者として益田容疑者の写真を見ることになった知人は、

「会社を辞めたのもだいぶ前だし『生きとるかな?』くらいのものだったけど、あの益田君が指名手配犯だなんて本当にびっくり。あのニュースはよく見ていたけど、高校生を使ってあんなことさせるなんて情けなくて仕方ないよ」

と言ってため息をついた。

捕まる危険がない場所から非道な犯行を指示し、使い捨ての実行犯が捕まれば自分だけ海外へ逃亡したのか。ルパンとは似ても似つかない卑劣な犯罪を許してはならない。

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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

 

 

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