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シャム猫の故郷で有名なタイでは、コラットという猫も大切にされています。青みがかったグレーの毛は、他の猫にはない独特な印象ですよね。
タイでは昔から幸運を呼ぶ猫として愛されていますが、実際はどんな猫なのでしょうか?
そこで今回は、コラットの性格や子猫の価格、飼う際の注意点について詳しくまとめてみました!それでは詳しく見ていきましょう♪
目次
タイで愛されている品種、コラットとはどんな猫?
まずは、コラットがどんな猫なのかその歴史を掘り下げてみましょう。
コラットの出身地はタイの北東部。自然発生したその姿を500年以上変わりなく保ち続けている、という歴史ある猫です。
現地では幸福をもたらす猫という意味の「シ・サワット」という名で呼ばれ、古い文献や絵画にも記録が残っています。
稲作を行う地で雨ごいの儀式に活躍したり、結婚する新婦にお祝いとして贈られたり、幸運のシンボルとして大事に扱われてきたようです。
1880年代西欧に紹介された当初は、シャム猫のカラーの1つとされていましたが、1950年代アメリカに紹介されたのをきっかけに独立した品種として認められるようになりました。
コラットの子猫価格や値段はいくらぐらい?
タイでは幸福の猫として知られるコラットですが、実は日本にもブリーダーがおり国内で購入することができます。
そこで、コラットの子猫の販売価格や、入手方法を詳しくまとめてみました!
コラットの子猫の販売価格
15万円〜20万円
コラットの子猫の販売価格の相場は、15万円〜20万円程度です。他の猫の価格相場と比べると、平均〜やや安いくらいですね。
また、子猫の価格は月齢とともに下がっていくので、生後半年以上を経過すると半額程度で購入できる場合もあります。
ただ、まだ日本での取り扱い数が少ないため、今後の認知度によって価格が上がることもあるでしょう。あくまで目安として参考にしてくださいね!
コラットの子猫を購入するならブリーダーがおすすめ!
では、コラットを飼うには一体どこで購入すれば良いのでしょうか?
一般的に子猫の購入はペットショップが主流ですが、コラットの場合、最も出会える可能性が高いのはブリーダーからの直接購入です!
流れとしては、ブリーダーサイトなどでコラットの子猫を探して、ブリーダーに連絡を取るところから始めます。
そして、実際に施設まで見学に行って子猫と対面してから購入を決定するという流れです。
ただ今現在、大手ブリーダーサイトでもコラットは数匹しか取り扱いがありません。やはりブリーダーの数が少ないですから、出会えるかどうかはタイミング次第です。
ただ、ペットショップや里親募集で出会える可能性はもっと低いので、根気よくブリーダーサイトを検索してみてくださいね!
猫のコラットの特徴やロシアンブルーとの違いは?
コラット | ロシアンブルー | |
---|---|---|
容姿 | ![]() |
![]() |
原産地 | タイ | ロシア |
ボディタイプ | セミコビー | フォーリン |
毛の生え方 | シングルコート | ダブルコート |
毛色 | グレー | グレー |
頭部 | ハートに似た形 | 丸い形 |
目の色 | グリーンを含む4種 | グリーンのみ |
コラットは見た目がロシアンブルーによく似ています。猫にあまり詳しくないと、一瞬ロシアンブルーに見間違う人もいるかもしれませんね。
でも、出生地やルーツは全くの別物!一見瓜二つでもよく見ると様々な違いがあるので、わかりやすく表にまとめてみました。では、ロシアンブルーと比較しながらコラットの特徴を見ていきましょう!
特徴①:コラットのボディタイプはセミコビー
コラットはロシアンブルーに比べて筋肉質な体つきです。ボディタイプはセミコビーにあたります。一方、ロシアンブルーは、細身のフォーリンタイプなのでコラットより小さめです。
- セミコビー…がっしりとまではいかないまでも、やや丸みを帯びた体つき。
- フォーリン…やや細身でスタイルがよいタイプ。
画像を見ただけではあまり変わらないように見えますが、コラットはロシアンブルーよりも少し幅があるのが特徴ですよ!
特徴②:コラットの毛はシングルコート
コラットもロシアンプルーも全身が単色の短毛種ですが、毛の生え方が異なります。ロシアンブルーがダブルコートなのに対し、コラットはシングルコートです。
- ダブルコート…しっかりしたオーバーコートと柔らかいアンダーコートが2層になって生えているタイプ。
- シングルコート…長さが同じ毛が1層のみ生えているタイプ。
わかりやすく言うと、コラットの毛がシンプルな構造なのに対して、ロシアンブルーは2層の毛が密に生えているんですね。
このため、厚い毛で覆われたロシアンブルーは、実際の体格よりずんぐり感が増して見えます。
そのため、骨格はコラットの方が大きめなのに同じような体型に見えるのでしょう。
また、この毛のタイプによってコラットは比較的寒さに弱く、ロシアンブルーは寒さに強いという体質があります。
それぞれの生まれ故郷がタイ、ロシアということを考えれば、必然的と言えるかもしれませんね。
特徴③:コラットの頭部は愛らしいハート型
コラットの頭に注目すると、正面から見た時、そして上から見下ろした時にもハートの形が浮かび上がります。「幸運の猫」と呼ばれる理由のひとつですね。
一方で、ロシアンブルーの頭部は丸みを帯びていますから、これはコラットにしかない特徴だと言えます。
また、グリーンの瞳だけが認められているロシアンブルーに対し、コラットはグリーンのほか、イエロー、ゴールド、ヘーゼルの4種類があります。
猫の透き通った瞳はよく宝石に例えられますが、ロシアンブルーのグリーンはエメラルドに、コラットのグリーンはペリドットのようだと言われています。
幸運の猫コラットの性格は甘えん坊で頭がよい!
高貴で品のある見た目のコラットですが、性格面では一体どんな猫なのでしょうか?こちらに、コラットの基本的な性格をまとめてみました!
- 忠誠心が強く甘えん坊
- 頭が良くて感覚が鋭い
- 神経質で頑固な一面も
では、それぞれの性格を詳しく見てみましょう。
コラットの性格①:忠誠心が強く甘えん坊
コラットは、人懐っこくて社交的ではあるものの、この人と決めた相手に忠誠心を持つタイプ。
大事にしてくれる飼い主さんのそばにいることが好きで、後をついて回るような甘えん坊のところがあります。
おもちゃで一緒に遊ぶなどかまってもらうことを喜び「ニャオニャオ」とおしゃべりでのコミュニケーションも得意です。
コラットの性格②:頭がよくて感覚が鋭い
コラットは周囲への観察力に優れた賢い猫です。これは、聴覚や嗅覚、視覚などの感覚が比較的鋭く、記憶力にも長けているからではないかと考えられています。
実際に、ラジオの放送局を自分の好みに変えるコラットや水洗トイレの水を流して遊ぶコラットなど、人の行動を見て巧みに模倣する姿が確認されているようです。
上手にしつければ色々なことを習得させられる猫ですが、賢いがゆえに思わぬいたずらや事故にも気をつけたいですね。
コラットの性格③:神経質で頑固な一面も
頭がよいことが影響してか、神経質なところがあり、時に頑固さが目につくこともあります。
例えば、飼い主さんにかまってもらう時間が足りないと、すねるような態度を示しなかなか機嫌が直らないことも…。
ほかの猫と同居しても仲良く暮らせる方ですが、このおもちゃだけは譲らないなど、こだわり屋の一面があるようです。
ただ、500年前から人と暮らしてきた歴史のある猫ですから、適度にかまってあげて最低限のお世話がきっちりできていれば飼育上の問題はありません。
コラットの体重や寿命はどれくらい?
運良くコラットを飼うことができれば、いつまでも長生きして楽しい時間を一緒に過ごしたいですよね。そのためには、飼い主さんによる健康管理が欠かせません!
そこで成長したコラットはどのくらいの体重になるのか?また、いつかはやってくるはずの寿命などについてまとめてみました!
コラットの平均体重は3kg~6kg!
オス | メス | |
---|---|---|
一般的な猫 | 3.5kg~5.5kg | 3.0kg~4.5kg |
コラット | 4.0kg~6.0kg | 3.0kg〜5.0kg |
コラットの平均体重は、オス・メスで異なりますがこちらの表のようになります。数字だけ見れば、ごく一般的な猫と変わりませんね。
でも、体格としては少し小柄な方。なので実際手に抱き上げてみると、見かけよりある重量感に「あれっ?」と思う人もいるようです。
体質的に筋肉質なので、実はがっしりしているんですね。
コラットの平均寿命は11年~15年!
一般的な猫 | コラットの寿命 |
---|---|
15年前後 |
続いてコラットの平均寿命は、現在わかっている範囲で11年〜15年くらいです。一般的な猫の寿命が15年ですから、コラットもそれに近い年齢まで生きられるということですね。
ただ、先天性の疾患としては「GM1、GM2」を発症する例があります。
- GM1、GM2…体内の脳や臓器に糖脂質が溜まって異常を生じさせる病気。
とはいえ、発症するのはごく稀で、多くのコラットは寿命まで健康に過ごすので安心してくださいね!
猫のコラットの毛色の種類はグレーのみ!
コラットの毛は、頭から尻尾の先まで美しいグレーで覆われています。実際はライラックなど他の色も生まれますが、品種としてグレー以外は認められていません。
コラットの成猫の毛をよく見ると、生え際がブルー、先に近くなるほどシルバーとなっていて、光の当たり方によって柔らかな輝きを放ちます。
また、特徴の部分で紹介したようにシングルコートなので、抜け毛に悩まされることがあまりなくブラッシングに必要な手間は少なめです。
ただ、コラットの体の発達はスローペースなので、優美な毛色と瞳の色が完成するには生まれてから2年〜4年ほどかかるでしょう。
コラットの飼い方は?
歴史があるとはいえ、まだ日本では認知度が低いコラット。一般的な猫と同じように飼って大丈夫なのでしょうか?
猫を飼ったことがある人でも、品種によって気をつけることは違ってきます。こちらでは、コラットならではの注意点を確認しておきましょう!
冬季の気温の変化に注意する
住んでいる地域にもよりますが、コラットは寒さに弱いため冬の温度管理に注意しましょう!
コラットに生えている毛はシングルコートで、暑さには比較的強いものの、厳しい寒さに対応しにくい構造です。
温かな寝床の準備やエアコンの稼働などで、コラット周辺の環境を整えてあげてください。
ただ、エアコンを運転させると部屋が乾燥するので、飲み水の準備も怠らないようにしてくださいね!
コラットの精神面に配慮する
新たな家族が加わる機会や引越しといった環境の変化がある時、コラットの様子にも注意を払っておきましょう。
コラットは周囲への観察力がある猫だけに、変化をおおらかに受け流せず、ストレスを抱えてしまうことがあります。
愛着のあるおもちゃを失くしたり大好きな飼い主さんの態度がいつもと違っていたり、小さな変化にも敏感なので気をつけたいですね。
おかしな様子に気付いた時は普段以上にかまってあげるようにしてくださいね。
家族でしつけ方を共有する
トイレの場所や遊ぶ時間、してはいけないことなど、基本的なルールを定めたら家庭内で共有しておきましょう。
大切なのは、ルールをコロコロ変えないこと!一人暮らしであっても、頻繁にルールを変えずに一貫した態度を取ることが大切です。
頭のよいコラットは飼い主さんのしつけによく応えてくれますが、その都度方針が違うと認識を間違えてしまい、せっかくのしつけも意味をなしません。
守ってもらいたいルールは最初に決めておき、上手にしつけていきたいですね。
猫のコラットを飼うのに向いている人はこんな人!
性格や特徴、飼い方など、コラットのさまざまな面を見てきました。こうしたコラットの基本情報をもとに、コラットを飼うのに向いている人をまとめてみました!
- 気長で手間を惜しまない人
- ゆっくりと成長を楽しみたい人
- 留守の少ない家庭
- 小さな変化によく気が付く人
どちらかといえば、気が長くて何事にもゆったりとかまえられる人が向いています。
というのも、まず購入するためにはブリーダーに連絡を取って遠方の施設に出向くことが必要だからです。
そのうえ、成長スピードがゆっくりなので迎えた子猫が成猫の姿となるのに時間がかかります。
ですから、待つことが苦にならない人におすすめです。
また、かまってもらえないと拗ねてしまうので、留守がちにならない家庭が理想ですね。
精神的なストレスや気温の影響も受けやすいので、小さなことによく気が付く人なら尚更良いでしょう。
ロシアンブルーのようなグレーの毛色で、可愛らしい性格のコラット。鋭い感覚や観察力があるのでしつけやすく、人との共同生活もうまくやっていける猫ですよ。
現在、日本で入手しやすい方法はブリーダーと限られていますが、今後少しずつ広まってくることも考えられます。
見た目にも内面にもかわいらしいハートを持つコラットと一緒に暮らせば、本当に幸福が舞い込んでくるかもしれませんね♪