「プープー」「クークー」と猫がいびきをかきながら気持ちよさそうに眠る姿はとても可愛いですよね!
でも、人間のように「グゴッ」と苦しそうにしていると、どこか悪いのかな?と不安になるかと思います。実際、いびき音や呼吸の状態によっては病気が隠れていることも…。
そこで今回は、猫健康管理士の資格を持っている私が、猫のいびきの原因や危険ないびきと安全ないびきの違いについて詳しくまとめてみました。
それでは早速見ていきましょう!
目次
そもそも猫のいびきってなに?人間のいびきとの違いは?
猫も人間と同じようにいびきをかきます。
ただ、人間の場合は気道が狭くなることで音が出るのに対して、猫は鼻の奥にある「鼻腔」という部分が狭くなることで音が出るのが特徴です。
基本的に猫のいびきは、呼吸さえしっかりできていれば特に支障はありません。
しかし、突然いびきをかくようになったり、グーグーと低い音が出たりしている場合は注意して様子を見るようにしましょう!
この音は大丈夫?猫の呼吸音からわかるいびきの原因や体の異常とは?
猫がいびきをかくのはごく自然なことで、むしろそれだけ安心して眠っているということなのであまり心配する必要はありません。
でも猫のいびきを初めて聞いた時や、人間並みに大きな音を出している時は「どこか悪いのかな?」と不安になりますよね…。
そこで、いびきの状態別に考えられる原因や体の異常についてまとめてみました!
「プー」「クークー」「スピー」という猫のいびきの原因
- プー
- クークー
- スピー
「スピー」「クークー」のように小さめで高い音のいびきは、どの猫にも起こりうるごく自然なことなので特に心配する必要はありません。
音が出ているということはしっかり呼吸ができている証拠ですし、いびきをかくほど安心して眠っているということですから温かく見守ってあげましょう!
「ブーブー」「グーグー」という猫のいびきの原因
- ブーブー
- グーグー
- ゴーゴー
「ブーブー」「グーグー」など濁った音のいびきは、猫風邪、副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎など鼻詰まりが起こるような病気にかかっている恐れがあります。
もしくは、鼻咽頭ポリープや鼻咽頭狭窄など鼻の異常という可能性もあり、呼吸に支障が出るのであれば外科手術が必要です。
特に、鼻呼吸ができず口呼吸になっている場合や、起きている時にもいびきのような「ズーズー」音を出している場合は、一度動物病院で診察を受けましょう!
かわいいけど…うるさい!猫のいびきをやめさせたいときの対処法は?
猫がいびきをかいて眠る姿はなんとも可愛いのですが、あまりに音が大きいと気になって眠れないこともありますよね…。
しかし残念ながら、猫のいびきは原因となる病気や鼻の異常を治さない限りやめさせることはできません!
ただ唯一、アレルギー性鼻炎によるいびきは飼い主さんの努力で緩和させることができます。
食物アレルギーの場合はアレルゲンとなる食材を避ける、ハウスダストや花粉によるアレルギーなら部屋を清潔にすることで鼻水や鼻詰まりが改善されていびきもマシになるでしょう。
いびきをかきやすい猫種はあるの?
同じ猫でもいわゆる「鼻ぺちゃ」と呼ばれる短頭種の猫は、生まれつき空気の通り道が狭いためいびきをかきやすいと言われています。
特に次のような猫種は体の特徴からいびきをかくことが多いでしょう。
- ヒマラヤン
- エキゾチックショートヘア
- ペルシャ
- スコティッシュフォールド
一般的に、短頭種の猫の鼻は呼吸しづらい構造になっており、ペルシャやエキゾチックショートヘアが大人しいと言われるのもこういった気質があるからです。
また、いびき以外にも涙が止まらなくなる流涙症や餌を食べにくいなど、なにかと不都合が多く他の猫より飼育に苦労するかもしれません。
こうした短頭種の猫は、日頃からいびきをかきやすいため少々のいびきなら気にすることはありませんが、いつもと違う様子や苦しそうにしていたらすぐに病院で診察を受けましょう!
猫が「スピー」「プープー」と小さく高い音でいびきをかいている時は、安心して眠りについているという証拠です。
しかし「グーグー」「ゴーゴー」とノイズが入ったような低い音を出している時は、猫風邪やアレルギーによる鼻づまり、ポリープなど鼻の異常という可能性があります。
- 急にいびきをかくようになった
- 人間並みにいびきの音がうるさい
- 起きている時もいびきのような音がする
こんな場合は、空気の通り道を狭くする原因として病気が隠れていることもあるので、動物病院で診てもらうのがおすすめです!
ただ、いびき自体はどんな猫にも起こる自然な現象なので、濁ったような音でなければ「ぐっすり眠っているんだな」と温かく見守ってあげてくださいね♪