飼っている猫が全然なつかない…。触ろうとすると逃げたり、威嚇されたり…思い描いていた生活と全然違っていてがっかりしていませんか?
自分は猫と仲良くなりたいのに拒否され続けると、いくら愛猫でも可愛くないですし腹が立ってしまうこともありますよね。
そこで今回は、猫がなつかない原因とその対処法について詳しく紹介していきたいと思います!
愛猫と仲良くなるために、ぜひ参考にしてくださいね♪
目次
猫がなつかない原因ってなに?
猫と仲良くなりたいのに全然なついてくれないと「自分のことが嫌いなのかな?」と悲しくなってしまいますよね。
一体猫がなぜなついてくれないのか?考えられる理由をまとめてみました!
- 距離の取り方を間違えている
- 猫が苦手な匂いがする
- 大声を出している
- 環境の変化などによるストレス
- 猫と頻繁に目を合わせている
- 過去のトラウマから
知らず知らずのうちに、こんな行動をとってしまっていませんか?では、こうした行動の何がいけないのか順番に見ていきましょう!
1.距離の取り方を間違えている
猫は自分と他者との間にパーソナルスペースを設けています。これ以上は近寄られたくない領域のことですね。
そのため、突然近寄られたりなれなれしく触れられるのを嫌います。
パーソナルスペースは初対面の人なら猫から半径2m以内。親密になるに連れて距離は短くなっていきますが、まだ信頼関係がないうちはそれより先に踏み入らない方が良いでしょう。
また、この距離は飼い主から縮めるのではなく、猫が自ら縮めてくるのを待つのが鉄則です!
猫から近寄ってきたとしても、スリスリしたりお腹を見せたり「触ってもOK」の態度を見せてくれるまで辛抱強く待ちましょう。
猫に興味がないふりをするのが、猫を引き寄せるコツですよ。
2.猫が苦手な匂いがする
猫は人間よりも遥かに優れた嗅覚を持っており、あらゆる匂いにもとても敏感です。そのため、人間にとってのいい匂いが猫にとってもいい匂いとは限りません!
特に日常生活の中で猫が苦手とする香りは次の通りです。
自分では匂いに気をつけているつもりでも、猫の嗅覚は人間とは比べものなりません。猫に好かれたいなら、せめて猫が嫌がる匂いをさせないよう気をつけたいですね!
3.低い声や大声を出している
猫は嗅覚と同じく聴覚も発達しており、大きな音や低い声がとても苦手です。
そのため、赤ちゃんの鳴き声、大きな音のするドライヤー、掃除機、男性の話し声なども嫌がって逃げてしまいます。
特に、子供は大きな声を出すうえに予測不能な動きをするので、残念ながら猫に嫌われてしまうことの方が多いでしょう。
そのため、大人にはなつくのに子供にはなつかないなんてこともしょっちゅうです。
また、猫は敵の鳴き声を連想させるような低い音も苦手です。家族のうち男性だけになつかない場合は、少し高い声で優しく話しかけるように工夫してみましょう!
4.環境の変化などによるストレス
環境の変化によるストレスや緊張から、あまりなついてくれないこともあります。例えば、出産で新しい家族が増えた時、新しい家に引っ越した時は猫がストレスを感じやすい時です。
他にも、忙しくて猫と遊ぶ時間を取れなかったり、猫が甘えてきたときに冷たくしたりするのも猫にとってはストレスの原因になります。
こうして溜まったストレスが爆発すると、トイレ以外で粗相をしたり、夜泣きが酷くなったりと問題行動が増え、最終的には人間不信となってしまう場合があります。
このような状態にならないためにも、普段からたくさんスキンシップを取ってストレスを発散させてあげましょう!
5.猫と頻繁に目を合わせている
ちょっと意外かもしれませんが、猫と目と目があった状態が長く続くのはよくありません。
というのも、猫がお互いに見つめ合うのは、これから喧嘩が始まるという合図で威嚇や攻撃の意味があるからです!
だから相手が大好きな飼い主さんでも、見つめられると「何かされるのではないか?」と威嚇してしまいます。
特にまだ信頼関係ができていないうちは、反射的に「シャー」と声を出したり、場合によっては噛み付いてしまうことも…。
こちらから目を合わさないことはもちろんですが、もし猫がこっちをじっと見つめてきたらゆっくりと瞬きしてみましょう!
ゆっくりした瞬きには敵意がないという意味が込められており、猫に「安心していいよ」というサインを送ることができますよ♪
6.過去のトラウマから
過去に人間から虐待を受けたことのある猫は、PTSD(心的外傷後ストレス障害)になっている場合があります。
- PTSD(心的外傷後ストレス障害)…虐待などにより精神的ダメージを受けることが原因で普段の生活に支障をきたすストレス障害のこと
一度飼い主に捨てられたことのある猫に多く見られ、愛猫のPTSDに悩む飼い主さんも多くいるようです。
この手のタイプは、飼い主さんだけでなく人間全般を怖がる傾向にあります。餌を与えようとしただけでも噛まれたり、引っ掻かれたりすることも…。
こうした状況が続く場合は、猫の健康状態にも悪い影響が出ることもあるので、獣医さんに相談してみるのも1つの方法です。
なつかない猫でもなつくようになる5つのコツ!おすすめ度順に紹介!
手懐け方のコツ | おすすめ度 | ポイント |
---|---|---|
優しい声で話かける | 高い声で優しく話しかけること | |
近付き方を工夫する | いきなり近づかずに指の匂いを嗅がせる | |
ケージを用意する | 猫が安心する場所を作ること | |
爪で手を引っ掻かせる | 本気で引っ掻かれても怒らない | |
餌・おやつを手から直接与える | 猫の目線より低いところから与える |
猫がなつかない原因は様々ですが、やはり今の状態がずっと続くと飼い主さんとしても心が折れてしまいますよね。
そこで、なかなかなついてくれない猫とも仲良くなれるコツをまとめてみました!誰でも簡単にできるものばかりなので、おすすめ度順に紹介していきますね♪
優しい声で話かける
原因のところで話したように、猫は大きい声や物音を嫌います。そのため、猫に話しかけるときは落ち着いた優しい声で話すように心がけましょう。
特に高い声は、子猫の鳴き声のようで聞き取りやすいこともあり猫が好みます。男性より女性の方が猫に好かれやすいのもそのためですね。
ただし!極端に甲高い声はNGです。猫に好かれたいなら、ゆっくりと優しい口調で話しかけてあげましょう。
近付き方を工夫する
猫は視力が人間の10分の1ほどしかないと言われており、遠くにいる人の顔を識別することができません。そのため、匂いや声、足音からその人が誰なのかを認識しています。
こうした経緯から、猫は遠くから急に近づかれたりすると、たとえ飼い主さんでも誰なのか判別できず警戒して逃げてしまうことがあります。
猫に近づくなら、リラックスしている時にゆっくりと近づくのがポイント!その際、指を差し出して匂いを嗅がせてあげると安心してもらえます。
猫同士は鼻と鼻をくっつけて匂いを嗅ぎ合う習性があるので、代わりに指の匂いを嗅がせてあげると「何者だ!?」と警戒する猫に対して自己紹介ができますよ!
ケージを用意する
家族全員を警戒しているような状況では、猫が家の中で安心できる場所を確保できておらずストレスを溜めているかもしれません。
そこでまずは、猫が安心して休息がとれるセーフティエリアを作ってあげる必要があります!
猫部屋を用意できるならそれが理想ですが、そうはいかないことがほとんどですよね。そのような場合には、猫用のケージを用意してあげましょう!
ケージというと閉じ込めてしまうようなイメージもありますが、人間でいうと自分の部屋を与えてもらえるのと同じことです。
温かい毛布やお気に入りのおもちゃで環境を整えてあげれば、猫にとって心休まる場所になることでしょう。
できればケージ内でも移動ができるよう、3段タイプなど層が分かれているのものがおすすめです!
爪で手を引っ掻かせる
単純なことですが、猫にとって人間は何十倍も身体が大きいため、それだけで恐怖の対象になります。そんな人間から攻撃されることは、猫にとって恐怖以外のなにものでもありません。
そのため、「危害を加えませんよ」とアピールすることが最優先です!
もしも猫が爪を出して引っ掻いたり手を噛んだりしても、大きな声で怒ったりすることなく冷静に対応しましょう。
この人はどんなことをしても攻撃してこないという安心感を持つことで、飼い主さんを徐々に信頼するようになります。
初めの頃はひっかき傷ができるかもしれませんが、信頼関係ができるまではじっと耐えて関係を作っていきましょう!
子猫の場合は、しつけも信頼関係ができてから始めるのがおすすめです。
餌・おやつを手から直接与える
猫と早く仲良くなるために、手から直接餌やおやつを与えてあげましょう。
器に入った餌・おやつをあげるよりも、手で直接あげた方がその人からもらっていることをより強く意識させることができます。
ポイントは、猫の目線より下からゆっくりと手を伸ばすことです!
それでも警戒して近寄ってもらえない場合は、遠くから餌を投げてあげるだけでもいいでしょう。最終的には手から直接食べてもらえるよう、少しずつ距離を縮めてみてくださいね!
子猫と成猫ではなつかない理由が違う!?元々野良猫の場合はなつきにくいって本当?
なつきやすさ | |
---|---|
ペットショップやブリーダーから購入した子猫 | 人に慣れているのでなつきやすい |
保護した野良猫の子猫 | 人に慣れていないのでなつくまでに時間がかかる |
猫がなつかない原因を紹介してきましたが、子猫と成猫ではなつかない原因に差はあるのでしょうか?
結論から言うと、子猫でも成猫でもなつかない原因はほとんど同じです!ただ、上記のように子猫の生まれた境遇によってもなつきやすさに差が出ます。
ペットショップやブリーダーから購入した子猫は、人の手によって飼育されているのである程度人間が怖くないことはわかっていますよね。
ですから、子猫が嫌がることをしない限り、一緒に過ごす時間を重ねれば徐々に飼い主さんになついてくれるでしょう。
一方、野良猫だった子猫を保護した場合は話が別です!
元々野生で生活していたということは、人間に対して耐性がついていません。「なんだこの大きな生き物は!」という状態から始まるのです。
そのため、最初は警戒心全開で「シャー」と威嚇したり逃げたりするでしょう。
野良猫になついてもらうには餌を与えるのが効果的です!狩りをしないと食べていけない自然界で、食べ物をくれる存在はありがたいですからね。
そうして徐々に距離を縮めて、撫でても怒らないぐらいまでなついてくれたら、保護して室内で飼っても仲良く暮らせますよ♪
里親として引き取った猫がなつかない理由と対処法は?
これまで猫がなつかない理由と対処法をご紹介してきましたが、2chやYahoo!知恵袋では「里親として譲り受けた猫がなつかない」という悩みも多く見られました。
元々人に飼われていた猫なのになついてくれないのは一体なぜなのでしょうか?
結論から言うと、環境の変化が猫にとって大きなストレスとなっているからです!
人間でいうといきなり別の家庭の子供になるようなものですからね…。いくらやむをえない理由と言っても、猫にとっては元の飼い主さんに会えないショックは相当なものでしょう。
ですからまずはそれを念頭において、じっくり時間をかけて新しい環境に慣れてもらうことが大切です!
こちらからはむやみに近づこうとせず、まずは食事と排泄だけできていれば問題ありません。
それができるようになれば、おやつやおもちゃを使って徐々にコミュニケーションをとっていきましょう。
また、元の飼い主と密に連絡をとって好きなものや嫌いなものを把握すること、可能であればお気に入りの毛布やおもちゃを譲り受けることも効果的です!
手のかかる子ほど可愛いなんて言いますが、我が家の猫も初めはそうだったので、じっくり時間をかけて猫との絆を深めていってくださいね!
色々試してみたけどなつかない…。愛猫を「可愛くない」「捨てたい」と思ってしまったらどうする?
猫になついてもらえるように色々なことを試したのに、全くなついてもらえない…。中にはこのような飼い主さんもいることでしょう。
「よその家の猫はべったりなのになんでうちの猫はこうなの?」と、やるせない気持ちになってしまうこともありますよね。
でも考えてもみてください。人間でも新しい環境に馴染むのって結構時間がかかると思いませんか?猫だって、いきなり知らない環境に身を置かれてとても不安なのです。
猫同士ならまだしも、自分より数十倍大きな人間に心を開くのは猫にとって容易なことではありません。まずはそのことを忘れないようにしましょう!
それでも、噛む、引っ掻くなどの問題行動が多くお手上げ状態の時は、一度動物病院で診てもらうことをおすすめします。実は病気による痛みが原因だったなんてこともありますからね。
そこまでしてもダメだった、家族にも危害が及ぶかもしれないという場合は、決して捨てたりせずに新たな里親を見つけてあげましょう。
それができないようなら最初から猫を飼ってはいけません!
自分の思い通りにならなくても絶対に一生世話をする覚悟で、家族に迎え入れてあげましょう。その意気込みがあれば、きっと猫ちゃんもいつかあなたに心を開いてくれるはずですよ!
動物のテレビ番組やSNSを見ていると、猫と飼い主さんの幸せそうな暮らしが垣間見えてなんとも羨ましい限りですよね。
でも実際に飼ってみると、思ったように猫がなついてくれず理想と現実のギャップにショックを受けている人も多いことでしょう。
しかし、猫がなつかないのは飼い主さんを嫌っているからではないことがほとんどです!
いつもより少しだけ話し方を優しくするなど、接し方を変えるだけで嘘のようになついてくれることもあるので、肩を落とさず気長に絆を深めていきましょう♪