中国で第15次五カ年計画(2026~30年)スタートの年に習近平氏を核心とする党中央が重要インフラ「六つのネットワーク」――水道網、新型電力網、演算能力ネットワーク、次世代通信ネットワーク、都市部地下パイプライン、物流網の整備を統括的に計画・実施することを打ち出した。新型電力網は中国式現代化と新型工業化を支える重要インフラとして、この重要な計画に組み込まれた。

第14次五カ年計画(2021~25年)期間を振り返ってみると、中国の電力網整備はこの期間に大きく加速した。省・地域間の特別高圧送電能力は、第13次五カ年計画(2016~20年)末の2億7000万キロワット(kW)から3億4000万kWへと増強された。

中国には現在、世界最大の交直流ハイブリッド送電網が整備されており、エネルギー資源のある場所とエネルギーを消費する場所のミスマッチという課題を効果的に解決し、今後の新型電力網の整備に向けて電力網の着実な基盤が出来上がっている。

新型電力網の整備は、既存の電力輸送・分配システムのバージョンアップという単純なことではなく、エネルギー需要の変化を踏まえ、電力網の形態の系統的な転換によって国家エネルギー安全保障の壁を強固に築くということだ。

中国は6月25日、発電設備容量が40億kWを突破して、米国、欧州連合(EU)、インド、日本、ロシアの合計を上回る規模に達したと発表した。この歴史的飛躍の背後では、非化石エネルギーと再生可能エネルギーを利用した発電設備容量がともに60%を超えるようになっていた。そこには、中国の電力供給源構造がより「新しく」、より「グリーン」なものへと華麗な変身を遂げた状況が映し出されている。

中国電力企業連合会計画発展部の張琳(ジャン・リン)部長は、「従来の電力網が『一方向の送電、受け身の適応』を中心としていたのに比べ、新型電力網は基幹送電網と配電網が土台となり、マイクログリッドがその補完役となって、『基幹送電・配電・マイクロ』の協働運営による電力網システムを構築するものとなる」と説明する。

電力を送る方法と電力をめぐる配置の理論を再構築し、クリーン電力を十分に発電でき、着実に送電でき、安定的に利用できるようにすることが、時代が新型電力網に求める使命だ。

新型電力網の新しさはその枠組にある。新型電力網は電力網の新たな枠組を充実させ、「基幹送電・配電・マイクロ」の3層が協働する新型電力網プラットフォームの構築に力を入れ、電力網の安全性とレジリエンスを強化し、大規模電力網の安全運転というベースラインを着実に守る。

新型電力網の新しさはその技術にある。

新型電力網は新技術の課題克服とブレイクスルーを達成し、グリッドフォーミング型で長時間のエネルギー貯蔵技術、100%新エネルギー利用の大型拠点送電技術などの画期的応用を通じて、「人工知能(AI)+電力網」プロジェクトを実施し、電力網に「スマートブレイン」を組み込む。

新型電力網の新しさはそのサービスにある。新型電力網は新エネルギーの電力系統接続・送電サービスを最適化し、演算能力と電力システムの連携を高め、電力供給サービスの普及・均等化の推進などを進め、「電力を利用する」から「電力をよりよく利用する」、「グリーン電力を利用する」へと前進していく。

予測では、第15次五カ年計画期間には、中国の電力網への固定資産投資は5兆元(約120兆円)を超え、第14次五カ年計画期間を大きく上回るとされる。

国家エネルギー局電力司の譚洪江(タン・ホンジアン)副司長は、「目下、第15次五カ年計画期間の新型電力網計画の整備実施プランの検討・策定作業が進められている。2030年までに、安全で信頼性が高く、グリーンで低炭素、堅固で強靱、スマートで柔軟な新型電力網がほぼ整備される見込みだ」と述べた。

計画によると、2030年までに、分散型新エネルギー発電設備容量の受け入れ能力は9億kWに達し、新型エネルギー貯蔵規模は3億kWに達し、高出力充電設備と大型電気自動車(EV)トラック向けバッテリー交換・充電設備の建設が加速することになる。

より強固で、よりグリーンで、よりスマートな新型電力網が、青写真から現実のものとなる流れが加速している。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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