中国河南省の大手スーパーマーケット「胖東来」が、刑期を終えて社会復帰を目指す人の雇用を進めている。過去の犯罪歴だけを理由に就職の機会を失う人を支援する取り組みとして、中国国内で注目を集めている。

創業者の于東来(ユー・ドンライ)氏は15日、SNSへの投稿で、同社は2025年に初めてこうした人材を採用したと説明した。採用された人たちは現在も勤務を続けており、これまで退職者は出ていないという。

同社は25年8月、河南省新郷市の店舗で約1000人を募集した際、刑期を終えた人を全体の約2%採用する方針を示した。専用の応募窓口を設けたところ30人が応募。当初は20人を採用する予定だったが、最終的に30人全員を採用した。

さらに于氏は今年3月、10月に開業予定の鄭州店でも、社会復帰を目指す人を複数人採用する予定だと明らかにした。

胖東来は、河南省を中心にスーパーや百貨店、家電、飲食などを展開する小売企業。従業員への高い給与や福利厚生、充実した顧客サービスで知られている。

中国の大手スーパー「胖東来」、刑期を終えて社会復帰を目指す人を積極採用
河南省許昌市の胖東来・天使城店

刑期を終えた人にとって、過去の犯罪歴が就職の壁となるケースは少なくない。安定した仕事を得ることは、生活を立て直し、社会に復帰するための重要な一歩となる。

中国の大手スーパー「胖東来」、刑期を終えて社会復帰を目指す人を積極採用
河南省許昌市の胖東来・天使城店

中国のネット上では、「過去の過ちだけで排除せず、やり直す機会を与えている」「こうした企業が増えてほしい」など、胖東来の取り組みを評価する声が広がっている。

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