河南省鄭州市では、間もなく小学校に入学する新1年生の多くが「無料の制服」を受け取った。その制服には前の持ち主の名前が書かれている。

これは鄭州市二七区の長江東路小学校が実施している「制服の再利用」活動で、これまで18年間にわたって続けられている。中央テレビニュースが伝えた。

21日と22日に小学校に設置された制服受け取りポイントには、使用済みの制服がずらりと並べられていた。そして、間もなく入学する新1年生がそこで自分に合うサイズを選び、試着していた。ある児童は制服を受け取り、「これはお兄ちゃんやお姉ちゃんたちが寄贈してくれた『再利用の制服』。とてもきれいだし、着心地も良くて、とても気に入った」とうれしそうに話していた。

新1年生だけでなく、他の学年の児童たちも「制服の再利用」活動に参加していた。これらの児童は自分が着ていた制服を洗濯して寄贈した後、それより大きなサイズの使用済みの制服と交換した。ある児童は「受け取った制服のサイズはぴったり。学校がこうした活動を展開するというのはとてもいいことで、とても意義があると思う」と話した。

18年間にわたり、制服の再利用活動を続ける鄭州の小学校―中国

長江東路小学校の制服は5セットあり、価格は合わせて約1000元(約2万3000円)。しかし、小学生はすぐに背が高くなり、2年ほどでまた買い直さなければならないケースがほとんどだ。

その場合、6年間でかかる制服代は数千元に達する計算になる。また、小さくなってしまい着られなくなったり、卒業して着なくなったりした制服の処分方法も、多くの保護者の悩みにもなっていた。

そんな問題を解決すべく、同校は2008年から教師や児童に「制服の再利用」活動に参加するよう呼び掛けてきた。これまで18年間にわたり、この活動は教師や児童、保護者の間で高く評価され、今では年間1000着以上の制服が再利用され、これまでに再利用された制服は1万セット以上に達している。

使用済みの制服が衛生的かという問題については、学校も周到に検討しており、寄贈していいのは、破れていたり、汚れやシミが付いていたりしない制服のみで、寄贈前にはきれいに洗濯しなければならない。また。学校は回収後に専門業者に洗濯と消毒を委託し、衛生面での安全を確保してから再利用している。

教師によると、「制服の再利用」活動の影響で、児童は倹約を重視するようになっており、保護者が新しい制服を買おうとした際に児童が止めたケースもあったという。制服のほか、学校は教科書や玩具、テーブル掛けも再利用しており、環境保護の理念を実際の行動に移している。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

編集部おすすめ