中国で、辺境地帯にある行政が、地域の小中学校の教師を集めた会議で、試験の平均成績が悪い教師を壇上に立たせて、大きく書かれた「恥辱」の文字を背景に写真撮影したことが問題視された。銭江晩報などの中国メディアが報じた。
問題を起こしたのは、四川省涼山イ族自治州雷波県政府で、26日に行った2026年秋季教育行政会と名付けた会議で、担任クラスの期末試験の平均成績が30点以下だった小学校教師と、15点以下だった中学校教師を会議開催場所の中学校の講堂の壇上に立たせて、大きく書かれた「恥辱」の文字を背景に写真撮影をした。同件がインターネットを通じて拡散すると、多くの人が県政府のやり方を批判した。
県教育体育局は取材に対して、写真は事実を撮影したものと認め、調査を進めていると説明した。県政府は28日夜になり、公式サイトを通じて、「今回の会議において教師を尊重しない誤った行為が発生し、会議に出席した教師に深刻な心の傷を与え、好ましくない社会的影響をもたらしました。我々は責任を痛感して深く反省します。批判のご意見は誠実に受け入れます」と表明する声明を発表した。
声明はさらに、「専門のワーキンググループを設立してこの件についての全面調査を行っています。調査結果に基づいて法や規則に従って厳正に処理し、実際の行動をもって教師の尊厳を維持し、教師を尊び教育を重んじる社会的雰囲気を醸成します」と表明した。
中国では儒教の価値観が根付いていることもあり、教師は単なる労働者ではなく、教育を通じて若い世代の人としての価値を高める、尊敬すべき存在との考えが強い。このことも「聖職に就く者を侮辱した」として強く批判される要因になったと考えられる。
また、中国では学校の期末試験の出題レベルが、中央政府の要求により全国一律に厳格に定められており、県などが域内共通の試験問題を作成することが一般的だ。雷波県は家庭環境や、イ語と標準中国語の二言語教育の難しさ、教育資源の不足などから基礎学力の定着に構造的な課題を抱えているとされる。











