2026年9月3日、香港メディア・香港01は、中国で世界初となる固形腫瘍向けのCAR-T細胞療法製品が承認されたことを受け、欧米など海外から先端治療を求めて中国を訪れるがん患者が急増していると報じた。

記事は、中国国家薬品監督管理局(NMPA)が6月に科済薬業の胃がん向けCAR-T製品「舒瑞基奥侖賽(商品名:カイリーメイ)」を承認した経緯を紹介。

1回の投与価格が99万元(約2350万円)に設定されたと伝えた。

そして、固形腫瘍を対象とするCAR-T療法として世界初の製品化であり、海外で100万ドル(約1億6000万円)規模とされる既存のCAR-T製剤(血液がん向けなど)と比べて大幅に費用が抑えられているため、海外の末期がん患者にとって大きな選択肢になっていると説明した。

その上で、具体的な事例として、本国で治療法が尽きたと宣告されたニュージーランドの59歳男性患者が上海嘉会国際病院に入院して治療を受けたことや、米国人患者が中国でのみ承認されている新薬を求めて渡航したケースを紹介。上海嘉会国際病院では2025年に延べ10万人以上の外国人患者を受け入れたと伝えている。

記事は、中国国家衛生健康委員会の統計として、2025年1~9月のクロスボーダー医療収入が前年同期比30%以上増の800億元(約1兆9040億円)を突破し、重点病院での年間国際患者受け入れ数が延べ128万人に達したことにも言及。初診から手術までの待機期間が1~2週間と欧米に比べて極めて短いことも、外国人患者を惹きつける要因になっていると解説した。(編集・翻訳/川尻)

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