21日前場の香港マーケットは、主要93銘柄で構成されるハンセン指数が前日比7.70ポイント(0.03%)高の25150.75ポイントと小幅ながら続伸する一方、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は14.22ポイント(0.17%)安の8367.68ポイントと反落した。売買代金は1575億7980万香港ドルにやや縮小している(20日前場は1656億8550万香港ドル)。

 米半導体株高が好感される流れ。昨夜の米株市場では、人工知能(AI)投資を巡る過度な警戒感がひとまず後退し、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が0.6%逆行高した。中国の相場支援スタンスも支え。中国の証券トップは20日、北京の証券会社を視察し、個人投資家などの代表8人と座談会を行い、市場の安定化へ全力を挙げると表明した。
 ただ、上値は限定的。中東情勢の悪化が懸念されている。イエメンの親イラン武装組織フーシ派は20日、サウジアラビアに対する海上封鎖を即時発効で実施すると発表した。関連船舶が紅海とアラビア海を阻止する構え。紅海に続くバベルマンデブ海峡は、ホルムズ海峡に継ぐアジアと欧州を結ぶ重要航路だ。ハンセン指数も安く推移する場面がみられている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、ICファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が8.8%高、パソコン(PC)世界最大手の聯想集団(レノボ:992/HK)が6.2%高、光学部品OEMメーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が4.7%高と上げが目立った。
 セクター別では、半導体が高い。
SMICのほか、華虹宏力半導体(1347/HK)が17.1%、兆易創新科技集団(3986/HK)が13.3%、瀾起科技(6809/HK)が10.7%ずつ上昇した。そのほか、プリント基板(PCB)や大規模言語モデル(LLM)など人工知能(AI)関連の銘柄群も急伸している。ハンセン科技(テック)指数は1.8%高と他の主要指数をアウトパフォームした。
 中国の証券セクターもしっかり。国聯証券(1456/HK)が2.5%高、中信証券(6030/HK)が1.7%高、申万宏源集団(6806/HK)が1.6%高、国泰海通証券(2611/HK)が1.4%高で引けた。
 半面、医薬セクターは安い。江西生物製品研究所(6915/HK)が8.5%、南京英派薬業(7630/HK)が3.8%、江蘇恒瑞医薬(1276/HK)が3.3%、中国生物製薬(1177/HK)が2.9%ずつ下落した。
 中国の銀行セクターもさえない。中国農業銀行(1288/HK)が2.9%安、中国工商銀行(1398/HK)が2.1%安、中国郵政貯蓄銀行(1658/HK)が1.8%安、中国建設銀行(939/HK)が1.2%安で前場取引を終えた。
 本土マーケットは続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.62%高の3819.66ポイントで前場取引を終了した。ハイテクが高い。
素材、軍需産業、自動車、インフラ建設なども買われた。半面、エネルギーは安い。金融、医薬、公益も売られた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
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