各地域の特産品を楽しむことができる「アンテナショップ」巡りをするのが好きだ。そんなアンテナショップが東京で集う場所といえば、有楽町・銀座界隈が思い浮かぶが、福井県のアンテナショップ「ふくい南青山291」は、高級ブティックや骨董店が立ち並ぶ青山の“骨董通り”の路地を入ったところに存在する。


外観も周囲のオシャレな建物に溶け込んでいて、店内のレイアウトもセレクトショップのような雰囲気。商品アイテムは、福井の山の幸・海の幸、地酒、お菓子から、若狭塗の箸、漆器、越前焼といった工芸品、コネタでもご紹介した眼鏡フレームまで、約1500品目を取り揃えている。また、2009年度の来館者数は、売上高とともに、2002年4月の開館以来、過去最高を記録。
そんな「ふくい南青山291」の館長を務める井上義信さんに、現在の売れ筋商品アイテムを聞いてみた。

「人気のトップ3は、パンの中に大福が丸々1個入った『大福あんぱん』(価格210円)。パリッと焼いた鯖の風味豊かな『焼き鯖寿し(ハーフサイズ)』(価格550円)、そして、食べるラー油『福井の宝 山海の幸 食べる辣油』(価格860円)です」

1位の『大福あんぱん』が誕生したのは、鯖江市の「ヨーロッパンキムラヤ」の先代が、パリに住む友人に、“いたずらゴコロ”であんぱんの中に大福を仕込んで持っていったところ、好評だったのがきっかけなのだそう。

「三国港の甘エビ、永平寺町のニンニク、三里浜のらっきょう、特別栽培米コシヒカリなど、福井の特産が入った、濃厚なうま味と辛さが特徴」という『食べるラー油』は、買って食べてみたのだが、これがウマかった。海の幸の甘エビの香りと味わいが素晴らしかった。

また、これからの季節でオススメを聞いたところ、
「小ぶりで身がしまり、煮崩れしにくく、粘りが強い大野市のブランド里いも『上庄里芋』と、瑞々しく、適度な脂と甘みが特徴の『越前ガニ』です」

『上庄里芋』は10月中旬~11月末まで、『越前ガニ』は11月8日から随時販売が開始されるとのことだ。
この『上庄里芋』というのに、正直、あまりピンとこなかったのだが、「是非味わっていただきたい」ということで購入してみた。家に帰って、以前ご紹介した『ふくいごはん』に載っていた「上庄里芋の煮っころがし」のレシピで作ってみたところ、本当に特徴どおりで美味しかった。肉質のある食感や、まろやかな味わいを是非体感してほしい。


「ふくい南青山291」では、アイテム販売以外にも、企画展示、観光情報から就職促進・ビジネス支援のための情報の提供や、「ふくいそば打ち講座」など福井に関連したイベントも随時開催している。

「当ショップでは、『本当に良いものを取り入れることで、毎日の生活をちょっとぜいたくに』をコンセプトに、福井が育んだ質の高い品々を、できるかぎり手が届く価格で提供させていただいております。初めての方も是非一度、足を運んでくださいますとうれしいです」と井上さん。

「ふくい南青山291」にお寄りの際には、上記の商品アイテムたちをお試しあれ。
(エキサイトニュース編集部)