節電の影響でギンギンの照明を見ることが少なくなった。夜の街やデパート、スーパーの売り場を見ても普段より明らかに暗い。
だが、そんな暗いところだからこそ、楽しめる光もある。それは「蛍の光」。

もちろん学校の卒業式のときによく歌う「蛍の光」のことを言っているのではない(当たり前ですよね)。まるで虫かごに蛍をたくさん入れて、ランプ代わりにしたようなユニークなアイテム『-DREAM HOTARU- ソーラーLEDランタン』(ストラップヤネクスト販売)を紹介したいのだ。

これ、実はガラス容器の中にLEDライトが数個仕込んであり、それらが交互に点灯を繰り返す。それらをすりガラス越しに見ると、蛍の淡い光のようになる。
それからなんと、今どきの節電意識に合わせたのか、ソーラー充電式と単三電池式の2種類のバッテリーシステムを搭載。

さらに、周囲が暗くなると自動的に点灯するセンサーモードを備えているので、たとえば夜誰もいない真っ暗な家に帰宅したとき、リビングにある蛍ライトが淡いやさしい明かりで出迎えてくれるというわけだ。

私も夜孤独な人間なので、『DREAM HOTARU』を試してみた。
まず、ベランダに持っていって点けて、ぼやけた光が交互に点灯する様子をしばらく見ていると、「真夏の世の夢」の妖精たちが草むらから踊り出てきそうな感じ。花火のような艶やかな光と違って、こうした「ぼんやり系」も落ち着きがあっていいものだ。

つぎに、リビングのガラステーブルに置いてみた。
すると、蛍ライトがガラスに映りこむことで、光が二重に見えて一層幻想的なイメージを演出してくれた。これは正直なかなか気に入った。横に置いてあったバナナまで幻想的に見えたりして……。

インテリア以外の使い道としては、肝試し大会や恋人同士の夜の散歩に持ち歩く明かりとしてもいいかも。まあ、考えれば使い方はほかにもいろいろあるだろう。

私もこれを機会に、薄暗いところでぼんやりしながら心を落ち着けようと思う。

(羽石竜示)