日本の定番スープは「粉末」。いつでもどこでもお湯さえあれば気軽に楽しめるのは(ゴミも少なく軽量)缶スープと違いかなりポイントが高い。


ところ変わればスープも変わるが、米国では缶のキャンベルスープが1897年以来スープヒストリーの第一人者。濃縮なので水で薄める必要性はあるものの、暖めるだけで食べられる「スープ」。(一手間が要らない粉末タイプは何故か人気がない米国)115年後の現在でもチキンスープとともにトマトスープは米国市民に親しまれているベストセラースープだ。

そしてキャンベルのトマトスープと言えば、アンディー・ウォーホール! と脳内変換される人も少なくないはず。
アンディーのランチは20年間毎日「トマトスープ」だった、というくらいのトマトスープ好きで、その缶から出来上がった彼のアートワークでキャンベル・スープを知った、という日本人も多いのではないだろうか。

そんなスープ缶が1962年にポップアートになって今年で50周年。

それを記念してキャンベル・スープがアンディー・ウォーホールインスパイア缶として、期間限定(在庫限定)全米ターゲット(スーパーマーケットチェーン店)で発売中!
1缶75セント!

ラベルにはアンディーの有名クォート『In the future everyone will be famous for 15 minutes』が印刷してあったり、亡きアーティストとの親近感も得られそうなスープになっている。

キッチンのインテリアとしても面白いと思うがいかがだろう?

最近の塩分控えめ志向で売り上げも落ちているらしいスープ業界のようだが。時期的にもスープが欲しくなる気候になってきた。手軽なランチとしてポップアートなスープでキャンベルを応援したいところだ。

残念ながらこのインスパイア缶スープは全米のみの販売で、日本での発売は現時点ではないそうだが、日本のウォーホールファンのためにキャンベルジャパンにも検討してもらえれば嬉しい。

現在、ニューヨークの近代美術館(MoMA)でアンディー・ウォーホールの1962年キャンベルスープ缶の展示中。

(シカゴ/あらた)