HDDとはご存知のようにパソコン内のデータを記憶する装置で、つまりこれが壊れるとパソコンがHDDから起動しなくなるうえ、データが消失してしまうという最悪事態となる。そこで、デフラグのやり過ぎがHDD寿命に関係するのか、PCパーツ販売会社のリンクスインターナショナルに聞いてみた。
まず、データ断片化とは何か。
「高速で回転する磁性体の円盤に磁気ヘッドによってデータの読み込み、書き込みを行うHDDは、長時間使用することでデータが点在して記録される断片化(フラグメント)が発生します。この断片化が発生することで、本来はある特定の部分だけにアクセスすれば済むデータも、異なるブロックにアクセスを行う必要があるため、結果としてデータ転送速度が低下します」
では、デフラグとは。
「そこで、その点在したデータを集めてHDD内を整理するのがデフラグです。デフラグによって点在したデータを集約、データ転送に関わる無駄なアクセスを防止してHDD本来の速度を発揮できるようになります。このデフラグを実行する頻度は、個々の使用環境によって変化すると思いますが、概ね半年に1回程度デフラグを実行すれば十分だと言えます」