10月31日に初日を迎えた「映画Go!プリンセスプリキュア Go!Go!!豪華3本立て!!!」。初日舞台挨拶がバルト9で行われた。舞台の上はハロウィン仕様で飾られている。
登壇者は嶋村侑(キュアフローラ/春野はるか役)、浅野真澄(キュアマーメイド/海藤みなみ役)、山村響(キュアトゥインクル/天ノ川きらら役)、沢城みゆき(キュアスカーレット/紅城トワ役)。それぞれのカラーのドレスをまとった4人が、演じるプリキュアと一緒に登場する。
国際映画祭でも上映されている本作。「完成披露映画祭」といったイベントもあった(レポはこちら)。でも、全国に公開されるのは今日がはじめてだ。
嶋村「やっと全国のみなさんに見てもらえる公開日を迎えることができました!」
浅野「こんなに大きな会場で挨拶させてもらえて嬉しいです。隅々まで皆さんが笑顔でわたしたちを見てくれる! 映画にはハロウィンのモチーフがたくさん出てくるんですけど、今日はまさにハロウィンなので、思いっきり楽しんでくれる日じゃないかな」
山村「映画がいよいよ満を持して始動した感じ。会場でみなさんの顔を見た瞬間に『映画を見ていただけたんだな』と実感できました」
沢城「映画って、見ていただいて映画になる。今日からこうやって映画になっていくんだなという実感をみなさんからいただいているところです!」
東映史上最強の敵・中尾隆聖に立ち向かえ
映画に欠かせない「テレビシリーズとはまた違う強敵」。「パンプキン王国のたからもの」ではウォープ役として諏訪部順一が、「プリキュアとレフィのワンダーナイト!」ではナイトパンプキン役として中尾隆聖が参加している。
プリキュア声優陣はどうやってこの強敵に立ち向かったのか?
嶋村「ふだんはディスダークと戦ってる私たちですが、この映画ではまた強敵と戦わなくてはならない。でも……もう4人そろってますからね! もうこわいものなんか、ないぞ〜!」
浅野「そうだそうだ〜!」
沢城「中尾さんなんて、東映史上最強みたいなところがあるじゃないですか!」
中尾といえば「ドラゴンボール」シリーズのフリーザ様であり、「スイートプリキュア♪」のラスボスでもある。超強い。
沢城「これを倒してしまえば私たちに怖いものはない!」
嶋村「そうだそうだ!」
沢城「……でもまだやっぱり榊原さん倒せるかな、みたいな……(笑)」
テレビシリーズの敵を演じる榊原良子の名前を出してふるえる沢城。クシャナ様も超強い。
沢城「大ベテランの先輩方に本気で向かっていく。幸せです」
山村「120%で来て下さるから、私たちは何百%でいけばいいのか! そういう気持ちでせいいっぱいお芝居させていただいてます」
浅野「敵が強ければ強いほど、ひねってやりますよ! と思う。すごく楽しかったです」
また、映画のゲストは敵ばかりではない。囚われの姫・パンプルルを花澤香菜が、一生懸命頑張るちいさな姫・レフィを上垣ひなたが熱演している。
沢城「今回希望の力として、花澤香菜ちゃんとひなたちゃんが、本当に凛として」
嶋村「うん! 力を与えてくれました」
山村「プリンセスの中のプリンセスって感じでしたよね」
野沢メソッドでフュージョンするプリキュア
力を合わせてそんな強敵に立ち向かい、希望の力とともにがんばるプリンセスプリキュア。必殺技の掛け声が気持ちいい。ところが、収録中には意外な苦労があって……。
浅野「私たちプリンセスプリキュアは、最初なかなか決め台詞で息が合わなかったんだよね。監督も『そろそろみんなの息が合うといいな』って感じで。ずいぶん悩んだんですよ」
沢城「ほとんど合ってたんですけど、微差がすごいんですよ、プリキュアって。『プ』の『p』がズレてるともう一回」
浅野「すごく厳密。いろんな方法を試してうまくいかなかったんですけど……私の事務所の先輩でもあり、初代プリキュアでおばあちゃんを演じていた野沢雅子さんにお話をうかがって。野沢さんはフュージョンをよくされるじゃないですか」
野沢さんとフュージョンといえば、もちろん「ドラゴンボール」の孫悟空。
浅野「あれ、どうやってやってるんですか!? と質問したんです。そうしたら、ひとりは画面を見て、マイクの前にしゃんと立ってアフレコをする。声を合わせる別の人が、その人の口を見て合わせると、うまくフュージョンできると! これだ!」
劇場で「おお〜」という感嘆の声が上がる。
山村「それからというもの、私たちは決め技を放つときはずっと侑さんの口を見る!」
嶋村「そうなんです! 私、視聴率高い状態でやってます(笑)」
浅野「私たちが侑ちゃんにアツい視線を送ってる」
野沢方式を採用したプリンセスプリキュアたちは、見事に息が合うようになったのだとか。
嶋村「ありがとうございます、野沢さん」
全員「ありがとうございます!!」
プリキュアはサイヤ人の血を受け継いでいた。
ハロウィンの思い出は……
10月31日、まさにハロウィンに行われた舞台挨拶。声優陣のハロウィンの思い出についての質問が飛ぶ。
嶋村「は、はろうぃん……ハロウィン……!」
沢城「(思い出)なさそー!」
嶋村「にゃー! そうなんですよね! なので、この『映画Go!プリンセスプリキュア Go!Go!!豪華3本立て!!!』が私のハロウィンの思い出になりました!」
うまい! 拍手が起きる。
浅野「私は、先日道を歩いていたら、道端に歯が落ちてたんですよ!」
えっ。
浅野「よく見てみたら、牙がついてて。ハロウィンの(仮装用の)やつ。すごくびっくりしてツイッターにアップしたら、スマートニュースに載りました(笑)」
そのツイートはこちら。
びっくりしたー!!!ハロウィンならではの落とし物。 pic.twitter.com/7JC1qalOJE
— 浅野真澄@Blu-rayよろしく (@masumi_asano) 2015, 10月 26
これは夢に出そう。
山村の思い出は、友達の家でのハロウィンパーティ。沢城の思い出は家族にされたドッキリだった。
ファンがミラクルライトを振って応援するなかで行われた写真撮影のあとは、最後のあいさつ。
沢城「みなさんの力なくして、映画は前に進んでいきません。どうかみなさん並走のほど、一緒に応援よろしくお願いします」
山村「命をこめて精一杯つくった映画となっていますので、たくさん見ていただいて、プリキュアたちからたくさん愛や元気を受け取ってもらえたらすごく嬉しいなと思います」
浅野「オーディションでプリキュアに決まったときから、プリキュアの先輩たちから『劇場版でミラクルライトを振るシーンを見たら、泣いちゃうよ!』と言われていて。すっごく楽しみにしてました。なので、この日を迎えられて本当に感動しています!」
嶋村「舞台挨拶をすることで、なんだろうな、テレビシリーズをこれからがんばろう! ってパワーをさらにいただけたような気がするんです。映画は三本立てというプリキュア初の試みで、たぶんこれからのプリキュアシリーズがどうなっていくんだろうというワクワクも一緒にお届けできてるんじゃないかな……って思ってます。これからもどうぞ、末永くプリキュアを支えてください!」
(青柳美帆子)