ふるさと納税といえば、お肉や野菜、米など、地域の特産が「お礼」として送られてくるのが嬉しいところ。色々なお礼品があるなかで、“海のダンゴムシ”ことオオグソクムシを出品した静岡県焼津市がネット上で話題になっている。


1万円以上を寄付するともらえる


静岡県焼津市がふるさと納税のお礼のひとつとして用意しているのが、「焼津深海オオグソクムシ」。オオグソクムシとは深海に暮らす生き物で、甲殻類の一種。フナムシやダンゴムシに似た見た目から、「海のダンゴムシ」と呼ばれることもある。何本もの足と幾重にも重なった背中の部分がまるで虫のようだが、食用として食べることもできて、味はエビやシャコなどに近いらしい。

ふるさと納税で焼津市へ1万円以上を寄付すると2匹が送られてくる。これについてネットでは、「これは無理…絶対欲しくない」「タダであげると言われてもいらないわ」とマイナスな意見がある一方で、「素敵! 息子も興奮してたのでさっそく納税したい」「オオグソクムシきもかわいい…焼津市に感謝せねば」と、好評な意見も多く、意外にも世の中にはオオグソクムシに需要があるようだ。

食べる? それともペットにする? 飼育OKのオオグソクムシ


このオオグソクムシ、駿河湾深海で獲れたもので、生きたままクール便で送られてくる。そのためペットとして飼育もできるといい、ふるさと納税総合サイト「ふるさとチョイス」には簡単な飼育方法が紹介されている。これによると、必ず海水を使用し、水温は約10~15度に保つ必要がある。光に当たり続けると衰弱してしまう場合があるので、暗い場所で育てるなどの注意点があげられている。自宅で飼育するにはかなり神経を使いそうだ。ちなみに注意事項のなかには、「ダイオウグソクムシではありません。お間違いのないようご注意ください」との一文も。


焼津ではふるさと納税以外でもオオグソクムシに力を入れていて、「オオグソクムシせんべい」なる食べ物まで発売。オオグソクムシを粉末にしたものをせんべいにした商品で、箱やせんべいを個装した袋にも、しっかりとオオグソクムシがプリントされている。
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