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クッキングパパが家で料理をつくっていることを隠していたのはなぜか『グルメ漫画50年史』

1985年の連載開始から今年で33年目に入った、うえやまとちの漫画『クッキングパパ』(「モーニング」連載)。現在、京都国際マンガミュージアムにて「クッキングパパ展 旅する。食べる。料理する。」も開催中だ(会期は来年1月14日まで。途中、展示替えで閉場期間あり)。

『クッキングパパ』は、博多の一家庭を舞台に、サラリーマンの主人公・荒岩一味が、共稼ぎの妻に代わり家族で料理をつくる日常を描く一話完結型の作品だ。作中では登場人物が年齢を重ね、連載開始当時は小学2年生だった一味の長男も、いまや社会人となり、大阪に勤務している。
クッキングパパが家で料理をつくっていることを隠していたのはなぜか『グルメ漫画50年史』
醤油・日本酒研究家にして料理漫画研究家でもある杉村啓が満を持して刊行した『グルメ漫画50年史』(星海社新書)。帯には『ミスター味っ子』などで知られる寺沢大介先生の推薦文とイラストが!

料理ができることを10年以上も隠し続けたクッキングパパ


当エキレビ!でもおなじみ杉村啓の新刊『グルメ漫画50年史』(星海社新書)によれば、男性が家庭で料理するという漫画には、ほぼ同時期に『バンザイお料理パパ』(話:東史朗、画:やまだ三平)があるとはいえ、『クッキングパパ』がほぼ元祖と言って差し支えないようだ。連載の始まった80年代当時は、まだ料理人以外の男性はあまり料理をつくらない時代だっただけに、そのコンセプトは画期的であった。

そのためなのか、照れ屋という設定なのか、じつは荒岩一味は、料理ができることを当初は隠していた。ふたたび『グルメ漫画50年史』を参照すれば、一味がそのことを周囲に公表したのは、1998年発売の単行本51巻でのこと。じつにスタートして13年が経ってからだった。それまでは、弁当も差し入れの料理も妻がつくってくれたように見せかけ、友人の頼みでテレビで料理をつくらなければならないときも、「ロックシンガーのデーモン・岩」や「コロッケ大王」に変装して出演した。
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