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ナレーション削除、エンディング変更…『ブレードランナー』の謎を深めたディレクターズカット版

SF映画に重要なのはリアルよりリアリティだ。

35年ぶりの続編として公開中の『ブレードランナー2049』(製作総指揮:リドリー・スコット、監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ)を観ながらそう思った。科学技術的にどうこうよりも、「あぁこれ近いうちに実現しそうだよなぁ」と観客に納得させられたら、ストーリーの説得力も格段に増す。

妙なリアリティがある未来描写


例えば、82年公開の前作でも登場していたブレードランナーたちが乗るスピナー(飛翔能力を備えた自動車)に、今作は“パイロット・フィッシュ”と呼ばれる人工知能付きのドローンのような飛行物体が付属している。運転手が車から離れた際、周辺を撮影したり見張ることも可能な便利すぎる機能を次々に披露。「あれ欲しいな」なんつってどこかの自動車メーカーで開発していても驚かない違和感のなさだ。

さらにブレードランナーのK(ライアン・ゴズリング)は、自室でユーザーの生活スタイルや好みを分析し会話相手になったり、音楽を選択し再生するAI搭載のホームオートメーションシステムを使っている。
つまり若い美女(アナ・デ・アルマス)のホログラフィーが部屋の中を動き回り応対し、実際に彼女と生活しているような気分を味わえるわけだ。毎日裸エプロンでも大丈夫。このシステムは独身男の恋人であり、妻の役割を果たす。

我々がプレイステーションVRで遊んでいる現代だからこそ「30年後には普通にこういうのありそうだな」と思わせてくれる仕掛けの数々。これらはアメリカ議会図書館の国立フィルム登録簿に永久保存登録された35年前の歴史的第1作目で描いていたら、実現性のないドラえもんの道具的に見られていたかもしれない。
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