【今週グサッときた名言珍言】
「この業界内で私の評判って『猛獣』って言われてるんだ(笑)」
(戸田恵梨香/TBS系「日曜日の初耳学」4月26日放送)
◇ ◇ ◇
ネットフリックスのドラマ「地獄に堕ちるわよ」で、見た目もイメージもまったく本人とは違う細木数子役を演じて話題の戸田恵梨香(37)。そのドラマを監督した瀧本智行からの「今回初めて仕事したのですが、中には『彼女は猛獣だよ』という人もいて」とのコメントを聞いて、彼女が思わず口にした一言を今週は取り上げたい。
戸田はこの作品に限らず、主演する作品には妥協せず、納得するまで話し合っている。冒頭の番組で「共演者の方にも『すごい楽しい、面白い作品に出合えた』と思ってもらいたいっていうのがすごく強くあって。自分がやるからには面白くしたいというプライド。駄作にしたくない」と語っていた。
彼女は2000年10月スタートのNHK朝ドラ「オードリー」で俳優デビューを果たしたが、10代の頃は監督の指示の意味も理解できず、「芸能界に向いていないかも」と思い悩んだ。しかも、事務所から出身の関西弁を禁じられ、取材時にはクマのぬいぐるみや白いワンピースが用意されて「良い子」を演じることを求められた。「もう無理かも」と父に吐露すると「恵梨香を食べさせられるくらいの余裕はあるから帰ってきてもいい」と言われた。彼女は逆にその言葉に発奮した。「帰ったら自分が自分に負ける」(TBS系「日曜日の初耳学」22年11月20日)と、仕事に対するヤル気がわいたのだ。
転機になったのは、10年のTBS系ドラマ「SPEC」で加瀬亮と共にダブル主演を張ったこと。演出した堤幸彦は「あらゆる要求に120%で返してくれた」「戦友」と彼女を評している(同前)。
「22歳の時『SPEC』のお話をいただいたんですけど、この作品で戸田恵梨香っていう女優像を変えられるぞ、自由が手に入るかもしれないというのを直感的に感じて、やったことのないお芝居を全部詰め込んだんです」「24歳で最後のシリーズを終えて、あ、私の役者人生の第1章を今終えたんだって」(フジテレビ系「トーキングフルーツ」17年11月8日)
以前、ゲッターズ飯田に「38歳で一度死にます」と占われたという戸田。今年8月、彼女はその38歳を迎える。それに対し「いよいよその時がきてるぞっていうワクワク感はあって」(フジテレビ系「突然ですが占ってもいいですか?」26年4月26日)と言い切れるのは常に妥協せず、ステップアップして生まれ変わり続けてきたからに違いない。
(てれびのスキマ 戸部田誠/ライタ―)

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