【今週グサッときた名言珍言】


「この枠のテレビで、この年代・同世代でお笑いできるの、本当にうれしく思います」
(粗品/フジテレビ系「ツッコミ芸人No.1決定戦 ツッコミスター」5月23日放送)


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 冒頭の番組は、霜降り明星・粗品が企画から司会・審査まで務めた「ツッコミ」の面白さを競う大会。「M-1」王者のたくろう・赤木といったテレビでおなじみのスターから「全国放送のテレビに出るのが初めて」だという三遊間・さくらいまで、有名・無名を問わず「ツッコミがとにかく面白い、自信を持って送り出せる精鋭」と粗品が評する12人が集まった。


 平均年齢は33.7歳。そのオープニングで率直な思いを語った一言が今週の言葉だ。番組の告知コメントでは「お笑い界が前に進む瞬間を、ぜひご覧ください」と語っていたように、ゴールデンタイムの番組としてまったく新しい風景を見せてくれた。


 この大会は、粗品のユーチューブチャンネルで行われた「ツッコミマン」という企画がベースになっている。セットや照明などの演出は、テレビのゴールデンタイム仕様にブラッシュアップさせているが、お題の選定も粗品自身が行っている。いわば“新しいルール”を作ったのだ。


「俺、これがやりたかったんよ。これやりにお笑い界に入ってたから、なあ? これやりたいヤツばっかりやと思うねん。でも、これやれるヤツおらんねん」「これやったったんデカいな」(「粗品 Official Channel」2026年5月7日)と粗品は収録直後に高揚して語っていた。まさに、粗品を一段上のステージに押し上げたに違いない。


 このオンエアの2日後、粗品は“新生ダチョウ倶楽部”として「ダチョウ倶楽部40周年感謝祭」の舞台に立っていた。その発端は「アメトーーク!」(テレビ朝日系)で22年以来、毎年放送されている企画「ダチョウ倶楽部を考えよう」。

その昨年8月放送回の中で、なぜか芸風真逆な上島竜兵の“後継者”に指名されてしまったのだ。


 笑福亭鶴瓶片岡鶴太郎爆笑問題出川哲朗有吉弘行劇団ひとり野呂佳代といったダチョウ倶楽部と関係の深いスターたちが集結する中、粗品は「オレ、ダチョウ倶楽部、関係ないって! 最近調子いいんですよ、お笑い! 絶好調やねん!」とツッコミつつも、ダチョウ倶楽部の“新ネタ”に参加。ついには、ライブMCの有吉らに散々イジられながら熱湯風呂に入ったりもした。


 中田カウスは粗品を「狂気と愛嬌」を併せ持っている、と絶賛している(オリコン「ORICON NEWS」26年5月18日)。ルールを生み出し“独裁者”のように場をつかさどることもできれば、イジられることもいとわないから強い。粗品は新たな王道を歩み始めている。


(てれびのスキマ 戸部田誠/ライタ―)


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