9日、榊英雄監督(51)の最新作品で、家庭内の性被害を描いた今月25日公開予定だった映画『蜜月』の公開中止が発表された。同作で、主演を務めた佐津川愛美(33)への同情が広がっている。

同日夕方に配信された「文春オンライン」の記事によると、監督の榊氏は過去に、4名の女優に対して性的行為を強要したり、配役と引き換えに性的な関係に持ち込んだという。榊氏も一部事実を認めている。

『蜜月』で少女時代に父親との性的関係を持ったトラウマを抱える主人公・美月の苦難と再生に向かう姿を、4年かけて演じ切った佐津川。リアルサウンドのインタビューに対しては《もがき苦しんで生まれたこの作品を、榊組で完成させられたこと、役者として誇りに思います》とコメントしていた。

さらに「日刊スポーツ」によると、榊の性加害が報じられる前日の8日にテアトル新宿で行われたワールドプレミアに登壇した際には、映画公開にあたり感極まって涙を流していたという。

4年間の歳月をかけて作品と向き合ったにもかかわらず、監督のスキャンダルで主演映画が上映中止となってしまった佐津川。

彼女に対して“かわいそう”という声が相次いでいる。

《気の毒すぎるよ…》
《主演の佐津川さんがかわいそう。》
《この映画が見たいわけじゃないが、俳優さんやスタッフさんの努力や時間がこんなことに…》

過去に榊氏は映画「誘拐ラプソディー」を監督する際に、出演する押尾学(43)が逮捕される事態に直面。そんななかで公開に漕ぎ着け、「映画に罪はないので。今は感動でウルウル」と語っていた。自身が犯した“罪”の代償を、映画が支払わされていることに何を思うのだろうかーー。