俳優の野澤しおり、瀬々敬久監督が17日、都内で行われた映画『未来』の公開御礼舞台あいさつに登壇した。

 本作は、湊氏がデビュー10周年に発表し、集大成と評された渾身の傑作ミステリーを、『ラーゲリより愛を込めて』『護られなかった者たちへ』の瀬々敬久監督が映画化したもの。
複雑な家庭環境で育ちながら教師になる夢をかなえた真唯子(黒島結菜)と、その教え子・章子(山崎七海/崎=たつさき)の二人を軸に展開する物語。ある日、章子の元に届いた一通の手紙。差出人は「20年後のわたし」。返信を書き続けることで孤独を支えてきた章子だが、母の恋人からの暴力、いじめ、そして驚くべき事実に追い詰められていく。絶望の果てに章子が導き出す“禁断の計画”。真唯子は、社会の理不尽さに押しつぶされそうになりながらも、必死に彼女を救おうとする。

 章子の親友の須山亜里沙役を野澤が演じた。この日が本作の舞台あいさつでは初となった野澤は観客を見渡すと「すごく緊張しています」と照れながら「『未来』という映画を皆さんに観ていただけた。すごくうれしい気持ちです」と笑顔を見せた。

 撮影時は中学1年だった野澤。演じる上で大切にしたことについては「亜里沙は私が経験したことない経験を持っている役。最初に亜里沙役をいただいた時に難しいかなと思ったんですけど、台本を何回も読み返して少しでも亜里沙をインプットできるように努力しました」と語った。
父親を殴ったり、蹴ったりするシーンでは泣くことを意識しすぎたため、怒りをうまく表現できなかったそう。すると瀬々監督から「泣くんじゃないんだよ」とアドバイスをもらったという。野澤は「感情に身を任せなきゃいけないんだと知って。泣かなきゃいけないから泣くんじゃなくて感情に突き動かされて行動することが、お芝居の中で重要なんだなと気づきました」と感謝した。

 そんな秘話が語られたが、瀬々監督は「おばあちゃんとお母さんと映画に行ったんだよね。おばあちゃんから叱られたんだよね?」と水を向ける。苦笑いしながら野澤は「『しおりちゃん、人を殴っちゃったの?』って言われました」と恥ずかしそうに話し、瀬々監督は「おばあさまに謝っといてください。『全部、あの人が悪いんだ』と言っておいてください」と全責任を被っていた。

 この日は、黒島結菜、山崎七海、西野七瀬も参加した。
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